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Oneboy

★第63試合『走る』

「どうだったの?」
「1-2だったよ」
「へぇ、惜しかったね」
「1stは取ったんだけどね。ちょっと足にきちゃったみたいだよ」
「けど・・・ありきたりな言葉だけど、『すごい』よね」
「うん」

彼女は『来年もプレーヤーとしてウィンブルドンにもどってきます』と宣言していた。
いい笑顔だった。
結果はどうあれ、ライジング・サンは健在だった。

「走ってくる」

誰に言ってるんだかな。
自分に?
言葉に出さないと、ドアを開けられない気がして。
兎に角、興奮して体を動かしたくなって、外へ出た。
まだ雨が上がりきらずにいたが、気にしなかった。
いや、むしろ、心地よい感じさえした。
気の向いた方へ進む。
走ってる時は、考える時間であり、無心にもなれる時間でもある。
何を考えていたのか?
じゃ逆に無心になれる理由は?
それは走った本人にしか分からないよね。

彼女の走る姿が僕に勇気をくれた。
まだ止まる時じゃない。
まだ負ける時じゃない。
まだ・・・・まだまだ。

雨はいつの間にか上がり、太陽が顔を見せた。
(汗もかいたし、シャワーを浴びて・・・・・)
そう。
帰りにビールを買おうとしてるところが・・・まだまだかな。

さ、もうちょいだけ走るか!


カテゴリー:-全力打球-編
2009/06/25 21:01

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