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Oneboy

One Boy's TENNIS Diary

プロテニスコーチが素直な想いを綴るテニスダイアリーです。
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01

★第31試合 『respect』

甲子園に出ている高校球児。
いつまでも彼らが年上のような感じがして、毎回見るたびに尊敬している自分がいる。
映像でもビンビン伝わってくる熱気と情熱がそうさせるんだろう。
負けたチームは、その夏、初めての敗北になる。
そりゃあ・・・・辛いよねぇ。
けど勝ったチームはまだ負けてないんだよね。
それって、すごいよね!

インターハイ。
毎回毎回、見に行こうと思ってて・・・。
場所が遠かったり、予定が合わなかったりとあきらめていたけど。
今回は・・・・!
これはもう行くしかないでしょ!
もちろんテニスも見に行くよ。
高校テニスプレーヤーの『彼等』は俺の目にどう映るんだろう?
やっぱり・・・・年上に見えちゃうんですかい?

あの頃に叶えられなかった夢。
その舞台を遠くからでいいから、直に感じてみたい。
俺達がどれくらい遠かったのか?
今はどれくらい近づけたのか?
もう永遠に届かないGOAL。
だけど想いはあの頃のまま。
歩み続ける。

Respect you!
悔い無きキミの夏を!

うん、今年の埼玉はアツくなりそうだ。
カテゴリー:-全力打球-編
07/31 16:03
02

★第30試合 『気付き』

「うわ!太っ!なんすか?この足?」
「ちょっと転んでやっちゃってね」
「練習中にですか?うわ〜太ももと同じ太さですね〜。・・・何て言うか・・・」
「何だよ」
「・・・メタボ足」
「なんか楽しそうだね、君」
「そんなことないっすよ。で、なんでコケたんすか?」
「ん?遠いボールを追いかけてね」
「で、もつれた、と」
「はいはい、もうそれでいいよ」
「けど、暫くはテニス出来ないっすね」
「そう・・・それが一番辛いのだ」

普通に歩いて、普通に走って、普通にテニスしていた。
時にはキツくて練習で手を抜いたり、サボったり。

今はサボることすら出来ない。
人は失ってはじめて、その大事さに気付くんだ。
友とのケンカ別れも、恋人とのツライ別れも、別れてから気付くものよ。
うんうん。
けど、人生はその気付きがあってから、どうするかが重要なんじゃない?

だから・・・次からはもっと愛します!
サボったりなんかしないからね!
ゴメンね、テニス。
待ってて、テニス!
カテゴリー:-全力打球-編
07/24 21:34
03

★第29試合 『進』

「ねぇ先輩・・・」
「何?」
「合宿やりません?」
「え?合宿?って合宿?あの学生がやる合宿?」
「そっす。昼はテニスして夜は花火して飲んで。肝試しもしたいなぁ」
「本気でいってんの?」
「いつがいいっすかね!8月中にしますか。やっぱり山梨かなぁ。僕、合宿所とかの、あのちょっとパサついたご飯の朝食が好きだったんですよね。あと昼飯は高確率でカレー、みたいな」
「要は、遊びに行きたいんだろ?」
「違いますよ!テニスがメインで・・・・」
「で?」
「で、まあ・・・遊びたいんです。けどテニスはしっかりやりますよ。あの炎天下の下、ガッツリ練習です!」
「山中湖の辺りはよく夕立がきて、練習中止になるんだよな」
「それも夏合宿の醍醐味ですよ」
「うん。そうだな。環境を変えて練習するのも大事だね。いつも同じ練習相手、試合相手じゃ緊張感も無いし、上達度合いも少ないしね」
「・・・それ、僕の事言ってません?」
「いや、そんなつもりじゃ無いけど」
「チェッ。ま、いいや。じゃ、決まりですね!」
「けど、皆の予定があうかなぁ?」
「時間は自分で作るもの、予定は自分で立てるもの、です!」
「はいはい、分かったよ。珍しく強気だねぇ。企画倒れにならないようにな」
「とりあえず、皆にメールで連絡しましょう!先輩も手伝って下さいね!ほら!早く!」
「分かった分かった。(こういう行動力は凄いんだよな)」
「なんか言いましたか?」

想いが想いのまま終わるか。
その想いを行動に移せるか。
やっぱり前者になってしまうことが多い。

“夢をかなえる一番の方法 君に教えよう それはかなうまでやり続ける事 自分を信じて”(夢唄/コブクロ)
まず一歩目!
カテゴリー:-全力打球-編
07/17 20:44
04

★第28試合 『1825日、BOM-BA-YE!』

ここでのレッスンも残すところ、あと数日。

「5年か・・・」

長かったな、やっぱり。
帰り道にふと思ったことが、気付かないうちに声に出ていて、驚いた。
同じところに居続けることで、仕事もどんどんやりやすくなって、何よりレッスンが進めやすくなっていった。
だから、俺なりに『想い』を伝え続けて来られたんだ。
だけど、ぬるま湯?って感じることも・・・確かにあったな。
甘えていた部分も・・・もしかしたらね。
目の前に広がる同じような風景に対して、
『自分の成長にブレーキをかけてんじゃないか!』って意味もなく悩んだりして。
勿論、そんなことはないんだけどね。

上司のアイツは『寂しい』と言ってくれた。
寂しいよ。
俺の方が。
いや、アンタとの別れがじゃなくて。
出会った人達との別れが。
練習をしたこのコートが。
喜怒哀楽が溢れていたあのスタッフルームが。
5年の月日全てが俺を引き留めてしょうがない。
だけど俺がこのコートを離れることには、きっと大きな意味があるはず。
まだやることがあるはず。ちげぇねぇ。
いつかまた戻ってきたい。
そんときは、アンタと肩を並べたいもんだな。

待ってろよ、埼玉。
まだまだこれからだぜ!

5年間に関わった全ての事に感謝します。
ありがとう。
さようなら。
また会う日まで。
カテゴリー:-全力打球-編
07/10 01:47
05

★第27試合 『決戦前夜』

「もう寝ましょうよ〜」
「ん、あぁ、もうちょいだけ」
「明日早いっすよ?試合なんすよ?」
「分かってるよ。だけどな、いいイメージを持つためには見なきゃいけないのよ」
「はいはい。だけど本当に勝ちたいなら飲まずに寝るべきですよね」
「うるさいな。オマエだって結構飲んだじゃないか」
「僕は適量&睡眠だから大丈夫ですよ」
「じゃ、寝れば?俺はイギリスの熱き闘いを目に焼き付けるから」
「勝手にしてください。おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」

「おはようございま〜すぅ」
「おはよう」
「・・・なんかずいぶんスッキリした感じですね」
「そうか?普通だよ。」
「ウインブルドンどうなったんすか?」
「・・・・」
「どうなったんすか?」
「・・・・」
「ねぇ!」
「それは見ていた者の秘密だろ。スゴかったなぁ、アイツ・・・」
「はいはい。試合で空回りしないで下さいよ」
「オマエも湘南のコートにひれ伏するだろうな」
「朝飯はどうします?」
「シカトか。そうだな、モス食べたい、俺」
「高いっすよ、モス。おごりっすか?」
「打ち上げの焼肉が割り勘でいいなら奢ってあげるよ」
「え!?モスくらいは自分で払いますよ!楽しみだなぁ、焼肉」
「焼肉云々じゃなくて、試合を楽しめよ」
「ヘ〜イ。で、今日の作戦は?」
「そうだなぁ・・・やっぱりサーブ&・・・おい!」
「ちぇっ。別に身内なんだからいいじゃないっすか!」
「わかってないなぁ、やっぱり・・・・」
「何がですか?」
「もう試合は始まってるってことだよ。俺はどんな試合も負けたくないの。身内の相手だってね。かつての名選手ブラッド・ギルバートは格上の選手に勝つために様々な手を使ったらしい」
「誰すか?」
「・・・もういい」
「けど、それは僕を格上と見てくれてるんですよね!嬉しいなぁ〜」
「オマエはモスも肉も自腹で払いなさい」
「冗談です〜」

試合も仕事も人生も同じ。
常に真剣でいこう。
そして誰にも負けたくない。
まだまだ突っ走らなきゃ。
カテゴリー:-全力打球-編
07/03 20:23
06

★第26試合 『限りある時間の中で』

もう今年も半分が過ぎようとしている。
年々、その感じ方が早くなってきている。
10年前のそれとは大違いだ。

今年に入って、テニスに対してもう一歩、歩み寄る決意をした。
この半年でのレベルアップの度合いが、大きいか小さいかはちょっと分からない。
けど、自分なりに必死にやったつもりではある。

10年前、大学生だったあの頃。
テニスはしていたけど、深く考えていなかったし。
ただボールを追いかけているだけだった。
それはそれで楽しかった事ではあるんだけど。
もったいない日々だった。

職場のアルバイトスタッフは大学生がほとんど。
当たり前だが、毎年、新しく入ってくる。
今年は平成元年生まれが来た。
当たり前だが、俺は毎年必ず1つ歳を取っている。
年々、スタッフ達とは離れていくわけだ。

よく彼等とテニスして、飲みに行く。
歳は離れていても、上手く付き合えるのは、あっちが大人なのか?
それとも俺がガキなのか?

酔っ払って、決まって言う台詞がある。
若い奴らは、堪ったもんじゃない、とばかりに受けながして違う話題に。
ちえっ。

最近、「テニスバカ」と出会っていない。
ふと頭をよぎるのが、「俺はどうだったのかな?」
同じ感じだったかも。

我武者羅に出来るようになったのは、ここ最近。
永遠だと思っていた時間が、限度があることに気付いたから。
きっとそう。
この半年間が早かったのは、そのせいでもあるんだろう。
じゃあ、きっと残りの半年は更にスピードが上がるな。

若い奴らに言う台詞は、本当は昔の自分に言いたいんだよ。
だけどアイツラにも後悔してほしくないから。
台詞?うん、まあ、これ。

「もっとテニスすれば?」

・・・・やっぱ説教かぁ、これじゃ。
カテゴリー:-全力打球-編
06/26 16:28
07

★第25試合 『ある休日の一日』

「おせーぞ」
「すいませ-ん。ちょっと寝坊しちゃって」
「ったく。お前を誘わなきゃ良かったよ」
「ひっで-。別に休みなんだからちょっとくらいいいじゃないっすか」
「今日はなぁ、やること盛りだくさんなんだよ。時間が惜しい」
「湘南の方にあるスクールを見に行くだけですよね?」
「それは予定の一つ。他には来月の大会へのエントリーとか、練習するコートの予約とか。あ!
レンタルしたDVDも返しに行かなきゃいけなかったんだっけ!」
「大変ですねぇ」
「バカ。お前も一緒に行くんだよ。」
「えぇ-。まじすか?」
「嫌なら帰る?」
「ちぇっ。分かりましたよ」
「よろしい」
「でも来月も試合に出るんすか?」
「うん」
「毎月よく出ますねぇ」
「いや今回はさ、先輩から誘われちゃって。断れないだろ」
「ですよねぇ」
「て言うか、お前も出るからね」
「え?」
「断れないだろ?」
「・・・・・・ちぇっ。分かりましたよぉ。で、コートはどこ予約するんですか?」
「河川敷」
「あそこっすか-?」
「嫌なら来なくてもいいんだよ?」
「いや、行きますけど。あそこ、駅から遠いんですもん」
「大丈夫。車出すよ。あ、部長も来るみたいだよ」
「マジっすか?じゃあ打ち上げは焼肉にしましょうよ!」
「お前、奢りを期待してない?」
「いや、いやいやいや、いや・・・」
「あんまりそういう期待をしないの」
「へ-い」
「・・・・けど甘えてみような」
「なんだ!先輩もじゃないっすか!けど、休みの日なのにホントに行動的ですよねぇ」

「そうか?だって自分から動かなきゃさ。まだまだ上手くなりたいしね。受け身で上達するのは限界があるぜ」
「はぁ」
「誘われなきゃやらないお前も限界が近いよ」
「え?」
「だから、自分で考えて動かなきゃ成長なんかしないんだよ。今の世の中は全部与えられちゃうだろ?モノも知識も金で買える、と思ってる。違うんだよ。真のチカラは様々な経験から得なきゃいけないんだ。苦労を重ねてだな・・・」
「はいはい!長いっす!わっかりました!」
「なんだよ、ホントに分かったの?」
「そういう話になると止まらないからなぁ」
「お前なぁ・・・あ!こんな時間だ!やべ!急ぐぞ!」
「へいへ-い」」

確かに歳を重ねて大事なモノが見えなくなってきたのかも。
止まるのはまだ早いよな。

何を忘れたんだろう
何を覚えたんだろう
何を見つけたんだろう
コブクロ/蒼く優しく
カテゴリー:-全力打球-編
06/19 22:03
08

★第24試合 『champion's feelings』

「見た、決勝?6-1、6-3、6-0だぜ。強いと言うか、バケモンだよな」
「最後なんて諦めちゃったんですかねぇ、ダンゴっすよ!」
「そんなわけないだろ。
けど世界1位が1ゲームも取れない、そんな状況の王者の心境を知りたいね、俺は」
「僕は王者にゲームを与えない男の興奮を味わってみたいっす。まあ今日は1ゲームも取られないつもりで頑張ります!」
「空回りしないようにな」
「へへ、大丈夫っすよ。あれ?ガット張り替えて来たんですか?きったね-、自分ばっか」
「なに?お前は張り替えて来なかったの?ちょっと見せて。うわ!これは試合中に切れちまうね」
「っすかね-」
「あのな、道具にはな、気を使わないとな、イカンのよ。なんせ水泳の世界では着てるもんで一秒世界新が変わるんだぜ!」
「あの水着、着るのに30分くらいかかるらしいっすね」
「へぇ、そりゃ練習一つするのも大変だな」
「・・・・どんだけ小さいんですかね」
「・・・・何が?」
「いや水着が」
「小さいから着づらいって?」
「手のひらサイズくらいなのかなぁ?」
「アホなこと言ってないで、降りるぞ」
「もう着いたんですか?ヘ-イ」

・・・・・・・・

「ガットは切れるし・・・・」
「だから言ったじゃんか」
「スポーツドリンク飲まずにいたら、途中でバテました・・・・」
「お茶なんか飲んでっからだよ!」
「結局一回も勝てないし・・・・」
「最後なんて1ゲームもとれなかったねぇ、君」
「取らせてくれなかったのは誰ですか?!
・・・王者の気持ちがちょっと分かった気がします」
「全然違うと思うけど。・・・お前が王者なの?」
「・・・ぐ・・・また行きましょう!次は万全な準備をします!」
「OK!けど、その前にもっと練習しなはれ!」
カテゴリー:-全力打球-編
06/12 11:04
09

★第23試合 『梅雨来たりなば』

静かに、穏やかに永遠に降り続く。
そんなイメージ。
気付くと、しっとりと全身が濡れている。
『梅雨入りか・・・今年は早いなぁ』
毎年、同じ様なセリフを、違う誰かが言っている。

そうさ、皆が感じる、最もな事は誰かが言うんだ。
だから、君も俺も無理して口を開く必要はないんだよ。
俺達が口を開く時は、どうしても聞いて欲しい時だけ。
だからこそ、その時は耳を傾けておくれ。

テニス界史上最高と言われている現王者は、一時期のあの圧倒的な強さを感じさせてくれない。
けど、そんなの当たり前なんだよ。
他のプレーヤーだって必死にテニスしてるから。
追い付かれ、引き離し、追い抜かれ、抜き返す。
当ったり前だろ?
なのに俺達は、彼等の状況を訳の分からない理由を付けて偉そうに語り出すんだ。
そう、偉そうに。

おい。
分かってんのか?
何が正しいんだ?
誰が正しいんだ?

駄目だよ。
俺だって当たり前のことしか言えない当ったり前の野郎。

梅雨が終われば、夏が来るんだ。
好きな季節。
パワーの季節。
だから、明日からあと一歩多く。
だから、あと一球多く。
だから、あと一声大きく。

まだまだこれからだな。
カテゴリー:-全力打球-編
06/05 18:31
10

★第22試合 『MY ROAD,YOUR ROAD』

何処に向かって進んでいますか?
見えていますか?
きちんと歩いていますか?
別に走ってなくてもいいから。
たまになら立ち止まってもいいから。
分かれ道が幾つあっても、その道を選んだら、その瞬間からホントの道になる。
辿り着ければ、いや向かっていれば、いいんだよ。
時間がかかっても、迷っても、途中間違えていても、いいんだよ。

今、こうしてテニスコートに立てること。
テニスが出来ること、伝えられること。
テニスと、貴方と出逢えたこと。
まだまだ未完成な俺達は、手探りな歩を重ね、前へ。
躓き、転び、起き上がり、前へ。
これから先、俺にも君にも数えきれない壁があるだろう。
だけど、それと同じ数の、いや、それ以上の幸せが見つかるはず。
そんな道を進んでいるはず。

こんなに強い自分がいる事に気付いたのは
この道が誰でもない 自分で選んだ道だから
(轍/コブクロ)

ほら、立ち上がって進もう。
君の前に広がる道を。
そして俺は俺の道を。
カテゴリー:-全力打球-編
05/29 17:56
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