One Boy's TENNIS Diary
プロテニスコーチが素直な想いを綴るテニスダイアリーです。
01
★第41試合『覚悟』
「おい、てめぇ○○!話聞いてんのか!」
小学生に対して容赦ない怒号が飛ぶ。
目がマジ。
それだけ『本気』と言うことだ。
テレビで見ているまんまのアツい男が、闘っていた。
ビリビリ伝わる熱気が、俺に自然に上着を脱がさせた。
ミーティングでは、「世界に立ちたいなら、トップになりたいなら、『覚悟』をしてくれ」と静かに語っていた。
まだまだちっこい小学生に。
「覚悟がないならそれでもいい。日本で適当にやってろ」とも。
厳しい。
それほどまでに、世界は高いんだな、と感じる。
あまりにつらい練習に吐いてしまう選手。
彼は五分前にアツい男に怒鳴られた奴。
彼は大きな実績は無く、合宿に選抜されたらしい。
不安で一杯・・・・だろうな。
「I am nurves」
ボブに自己紹介するときにちっせぃ声で頑張ってたぜ。
だよな。
“可能性”を感じることが、この合宿に選ばれる基準だと言っていた。
ただし、こうも言っていた。
『次回、選ばれなくても、頑張ってやり続ければいいんだ』
まさしくそれが覚悟なんだろう。
帰宅時、駅までのバスを待つ間、参加選手のコーチと一緒になった。
彼等は全日程を選手と共に過ごすらしい。
頑張ってほしい。
彼等も覚悟の固まりだ。
この強烈な合宿に誘ってくれた先輩が言ったんだ。
『いいか、強化も育成も普及も、何もかわらないんよ。一緒』
うん。
ボブが言っているアドバイスはいたってシンプル。
『余計な動きをしない』
こればっかだった。
一緒なんだね。
覚悟が出来るか、出来ないか?
いや・・・・するかしないか?
I will be No.1 !
なりたい、じゃなく、自分の意思(=will)で言うことが大事なんだ。
俺もいつか自分の力で、ここに立ちたい。
違った。
俺はいつかここに立つ。
そしてアツい男と一緒に闘うぜ。
だから待ってろよ。
さ、俺の闘うステージへ帰るぜ。
小学生に対して容赦ない怒号が飛ぶ。
目がマジ。
それだけ『本気』と言うことだ。
テレビで見ているまんまのアツい男が、闘っていた。
ビリビリ伝わる熱気が、俺に自然に上着を脱がさせた。
ミーティングでは、「世界に立ちたいなら、トップになりたいなら、『覚悟』をしてくれ」と静かに語っていた。
まだまだちっこい小学生に。
「覚悟がないならそれでもいい。日本で適当にやってろ」とも。
厳しい。
それほどまでに、世界は高いんだな、と感じる。
あまりにつらい練習に吐いてしまう選手。
彼は五分前にアツい男に怒鳴られた奴。
彼は大きな実績は無く、合宿に選抜されたらしい。
不安で一杯・・・・だろうな。
「I am nurves」
ボブに自己紹介するときにちっせぃ声で頑張ってたぜ。
だよな。
“可能性”を感じることが、この合宿に選ばれる基準だと言っていた。
ただし、こうも言っていた。
『次回、選ばれなくても、頑張ってやり続ければいいんだ』
まさしくそれが覚悟なんだろう。
帰宅時、駅までのバスを待つ間、参加選手のコーチと一緒になった。
彼等は全日程を選手と共に過ごすらしい。
頑張ってほしい。
彼等も覚悟の固まりだ。
この強烈な合宿に誘ってくれた先輩が言ったんだ。
『いいか、強化も育成も普及も、何もかわらないんよ。一緒』
うん。
ボブが言っているアドバイスはいたってシンプル。
『余計な動きをしない』
こればっかだった。
一緒なんだね。
覚悟が出来るか、出来ないか?
いや・・・・するかしないか?
I will be No.1 !
なりたい、じゃなく、自分の意思(=will)で言うことが大事なんだ。
俺もいつか自分の力で、ここに立ちたい。
違った。
俺はいつかここに立つ。
そしてアツい男と一緒に闘うぜ。
だから待ってろよ。
さ、俺の闘うステージへ帰るぜ。
カテゴリー:-全力打球-編
10/16 15:54
02
★第40試合『BOY’S be・・・・』
「あれ?ついに大台ですか?」
「ん?大台?・・ああ、まあな」
「いや〜とうとう突入ですか。いつもいつも先に行っちゃうんですねぇ」
「そりゃ俺が先に生まれたんだから仕方ないだろ」
「そうは言っても・・・なんだか遠く離れてしまったみたいで・・・ううぅ」
「お前なぁ・・・自分と10の位が違ったからって・・・実際そんな違わないだろ」
「そっすかね」
「そうだよ!」
ガキの時にすっげぇ大人に感じていた年齢になり、ふと思うこともある。
あの頃思い描いていたような“大人”になれたかどうか。
理想ばかりが先にあって、現実を知らなかった。
けど、まさに今、その現実は・・・どうだろうね。
-貴方は歳を取りすぎた-
-キミはあまりに若すぎる-
高校の卒アルに載っていた。
《未来の自分》と《過去の自分》の対話をイメージしているもの。
当時は良くわかって無かったけど・・・。
結局、どちらも大人になってない、ひ弱な奴って事な気がする。
「先週のAIGは行ったんですよね?」
「うん、見てきたよ、錦織」
「凄かったですか?」
「凄かったよ。それ以外言葉が出てこない」
入場と同時に湧き上がる歓声。
スーパーヒーローの登場にスタジアムが1つになった。
18歳とは思えないオーラを纏い、世界のプレー。
ランキングでは20程上位である大男をぶっ倒した。
けどウイナーズスピーチを聞いていると、まだまだあどけない表情が出てきてね。
「ああ、まだ若いよね、そりゃ」なんて、勝手に思って自分を納得させたりしてた。
「あれ?一回り違うじゃないですか?!」
「自分で言うのも情けないけど、全然違うな、俺の18の頃と」
「先輩はどんな18だったんですか?」
「まあ普通に若かったよ。肉体は勿論だけど、精神も。いや、未熟だった、って事かな。テニスはしてたけどさ、遊んでもいた。」
「いやいや・・・ご謙遜を。・・・・・それに、今だってまだまだ若いじゃないですか!」
「ありがとう・・・・・って、それって今も未熟だって事が言いたいの?」
「えへへ〜」
老け込むのは早いぜ。
俺はまだまだ若いんだ
過去の自分なんてクソクラエダゼ!
BOY・・・・大志をいだけ。
「ん?大台?・・ああ、まあな」
「いや〜とうとう突入ですか。いつもいつも先に行っちゃうんですねぇ」
「そりゃ俺が先に生まれたんだから仕方ないだろ」
「そうは言っても・・・なんだか遠く離れてしまったみたいで・・・ううぅ」
「お前なぁ・・・自分と10の位が違ったからって・・・実際そんな違わないだろ」
「そっすかね」
「そうだよ!」
ガキの時にすっげぇ大人に感じていた年齢になり、ふと思うこともある。
あの頃思い描いていたような“大人”になれたかどうか。
理想ばかりが先にあって、現実を知らなかった。
けど、まさに今、その現実は・・・どうだろうね。
-貴方は歳を取りすぎた-
-キミはあまりに若すぎる-
高校の卒アルに載っていた。
《未来の自分》と《過去の自分》の対話をイメージしているもの。
当時は良くわかって無かったけど・・・。
結局、どちらも大人になってない、ひ弱な奴って事な気がする。
「先週のAIGは行ったんですよね?」
「うん、見てきたよ、錦織」
「凄かったですか?」
「凄かったよ。それ以外言葉が出てこない」
入場と同時に湧き上がる歓声。
スーパーヒーローの登場にスタジアムが1つになった。
18歳とは思えないオーラを纏い、世界のプレー。
ランキングでは20程上位である大男をぶっ倒した。
けどウイナーズスピーチを聞いていると、まだまだあどけない表情が出てきてね。
「ああ、まだ若いよね、そりゃ」なんて、勝手に思って自分を納得させたりしてた。
「あれ?一回り違うじゃないですか?!」
「自分で言うのも情けないけど、全然違うな、俺の18の頃と」
「先輩はどんな18だったんですか?」
「まあ普通に若かったよ。肉体は勿論だけど、精神も。いや、未熟だった、って事かな。テニスはしてたけどさ、遊んでもいた。」
「いやいや・・・ご謙遜を。・・・・・それに、今だってまだまだ若いじゃないですか!」
「ありがとう・・・・・って、それって今も未熟だって事が言いたいの?」
「えへへ〜」
老け込むのは早いぜ。
俺はまだまだ若いんだ
過去の自分なんてクソクラエダゼ!
BOY・・・・大志をいだけ。
カテゴリー:-全力打球-編
10/09 23:43
03
★第39試合『闘う理由は』
礼儀正しいけれど、線も細くてちょっと頼りない。
そんな第一印象。
けど、経験を積んで頼れるパートナーの一人になっていった。
お前はよく弱音を吐いていた。
「辛いッス。もう足が動かないッス」
そんなセリフを言った後、太ももに気合の張り手をしてコートに向かっていったな。
そして、必死にボールを追いかけていた。
口から出ている言葉とは裏腹に、折れない一本の太い芯があったのも知っている。
「もうちょっと続けたい気持ちもあるんですけど・・・今のままって訳にも・・」
お前は、その時は言わなかったけど、
「彼女を幸せにするためなんです」
だったんだろ?
お前が辞めて何年だっけ?
3年くらいかな。
連絡も余りよこさないで・・・なあ!
急にメールが入ったと思ったら、かわいい嫁さんを魅せつけるような結婚式しやがって。
「今度テニスして下さいよ」
いいよ。
その代わり、手加減なんかしないからね。
「今ですか?5時半に起きて会社に行ってますよ。帰りは21時とか22時とかですかね。辛いッス」
けど、気合の張り手はもう要らないか。
だって、闘って闘って・・・隣に座ってる女性を守っていかなきゃ、だもんね。
いつまでも前を向いて闘い続けようぜ。
お互いにな。
最後になったが・・・
”おめでとうさん!!”
そんな第一印象。
けど、経験を積んで頼れるパートナーの一人になっていった。
お前はよく弱音を吐いていた。
「辛いッス。もう足が動かないッス」
そんなセリフを言った後、太ももに気合の張り手をしてコートに向かっていったな。
そして、必死にボールを追いかけていた。
口から出ている言葉とは裏腹に、折れない一本の太い芯があったのも知っている。
「もうちょっと続けたい気持ちもあるんですけど・・・今のままって訳にも・・」
お前は、その時は言わなかったけど、
「彼女を幸せにするためなんです」
だったんだろ?
お前が辞めて何年だっけ?
3年くらいかな。
連絡も余りよこさないで・・・なあ!
急にメールが入ったと思ったら、かわいい嫁さんを魅せつけるような結婚式しやがって。
「今度テニスして下さいよ」
いいよ。
その代わり、手加減なんかしないからね。
「今ですか?5時半に起きて会社に行ってますよ。帰りは21時とか22時とかですかね。辛いッス」
けど、気合の張り手はもう要らないか。
だって、闘って闘って・・・隣に座ってる女性を守っていかなきゃ、だもんね。
いつまでも前を向いて闘い続けようぜ。
お互いにな。
最後になったが・・・
”おめでとうさん!!”
カテゴリー:-全力打球-編
10/02 22:18
04
★第38試合『It's a TENNIS day!!』
「いつものコートに9時ね」
「うん、メンバーは?」
「○○さんが来れないって言ってたから・・・5人かな」
「5人か、人数的にはちょうどいいかもね」
「じゃ、コートで」
『あれ-、今の入ってたんじゃない?』
『いや、ギリギリ出てたよ。チャレンジする?』
『ぐ・・・しません!スポーツマンシップにのっとって!さ、次のポイントにいこうぜ』
【もう喉カラカラだよ。】
【切り上げて飲みいく?】
【いいね-!と言いたいけど、もう一回だけやらない?】
【OK!】
《次は優勝候補のペアだってさ・・・》
《弱気になんなって!頑張ろうぜ!》
《おう!》
[ナイスボレー!]
[そっちこそナイスサーブ!おかげで楽に決められたよ!]
〔今、何分くらい?〕
〔まだ2分だってさ〕
〔うぇ-・・10分もつかなぁ-〕
〔集中集中!〕
〔あっ!!〕
“練習が足りないんじゃないか?”
“ごめん、最近忙しくってさ”
“来月試合だよ-。頼むぜ”
“だから、今日ちゃんと練習するってば!”
"テニス・・・はじめてみようかな?″
9月23日はテニスの日。
気候的に一番テニスがしやすい日なんだって。
今年はどうだった?
日本各地でいろんなラリーがあったんだろうな。
もちろん皆もテニスしたよね?
また来年!
「うん、メンバーは?」
「○○さんが来れないって言ってたから・・・5人かな」
「5人か、人数的にはちょうどいいかもね」
「じゃ、コートで」
『あれ-、今の入ってたんじゃない?』
『いや、ギリギリ出てたよ。チャレンジする?』
『ぐ・・・しません!スポーツマンシップにのっとって!さ、次のポイントにいこうぜ』
【もう喉カラカラだよ。】
【切り上げて飲みいく?】
【いいね-!と言いたいけど、もう一回だけやらない?】
【OK!】
《次は優勝候補のペアだってさ・・・》
《弱気になんなって!頑張ろうぜ!》
《おう!》
[ナイスボレー!]
[そっちこそナイスサーブ!おかげで楽に決められたよ!]
〔今、何分くらい?〕
〔まだ2分だってさ〕
〔うぇ-・・10分もつかなぁ-〕
〔集中集中!〕
〔あっ!!〕
“練習が足りないんじゃないか?”
“ごめん、最近忙しくってさ”
“来月試合だよ-。頼むぜ”
“だから、今日ちゃんと練習するってば!”
"テニス・・・はじめてみようかな?″
9月23日はテニスの日。
気候的に一番テニスがしやすい日なんだって。
今年はどうだった?
日本各地でいろんなラリーがあったんだろうな。
もちろん皆もテニスしたよね?
また来年!
カテゴリー:-全力打球-編
09/25 17:27
05
★第37試合『嘘と本音と強者と弱者』
気にくわない、つまらない夜はいつだってやってくる。
恋人と喧嘩した時なんて、まさしくその時。
ちょっとしたことで言い合って気まずくなったり。
嘘でもいいから『こめんなさい』を言ってれば。
いや、言えないよな、全てが真剣だったから。
ちょっとずる賢くなった今なら言えるかも、ね?
目の前にあるグラスに手を伸ばすけど、それは結局逃げてるだけ。
しかし、手は止まらずに、異様に濃いウーロンハイを飲み干す。
『誰だよ、これ作ったの?』
人のせいにするのは上手いんだ、昔から。
腹を立てるな。
それが事実なら尚更だ。
『何も分かってないくせに』
なんて悔し紛れの、その上、安っぽいセリフを酒と一緒に飲み込むんだ。
「ソノトオリデスネ」
なんて話せばわかる奴みたいな言葉で自分を防御する。
「ワカッテマスヨ」
ちょっとばかりの虚勢が唯一自分を守る手段。
そんな全てが嫌で、早く改札をくぐりたかった。
まだまだ終電までは時間がタップリあるのに。
“もういいんじゃない?それなりによくやったんじゃない?”
どこからともなく声が聞こえてくる。
流されていく日々、自分が恥ずかしくなる。
“頑張れよ!!”
誰にだって言えて簡単な言葉で奮起できる・・・・そんな年齢は過ぎちまったんだな。
「オマエラニイワレタカラジャナイ」
とりあえずまた言い訳してラケットを握るんだ。
やっぱりテニスが好きなんだ。
仕方ない。
生まれた時から見てくれている人からメールが届いた。
「元気?ブドウを送ったから食べてね。甘いから」
返事は、まだ返せてない。
「もうちょいだけ、頑張ってみるから」
送信ボタンを押せないのは、言いたい事じゃないからかな。
『ありがとう』
恋人と喧嘩した時なんて、まさしくその時。
ちょっとしたことで言い合って気まずくなったり。
嘘でもいいから『こめんなさい』を言ってれば。
いや、言えないよな、全てが真剣だったから。
ちょっとずる賢くなった今なら言えるかも、ね?
目の前にあるグラスに手を伸ばすけど、それは結局逃げてるだけ。
しかし、手は止まらずに、異様に濃いウーロンハイを飲み干す。
『誰だよ、これ作ったの?』
人のせいにするのは上手いんだ、昔から。
腹を立てるな。
それが事実なら尚更だ。
『何も分かってないくせに』
なんて悔し紛れの、その上、安っぽいセリフを酒と一緒に飲み込むんだ。
「ソノトオリデスネ」
なんて話せばわかる奴みたいな言葉で自分を防御する。
「ワカッテマスヨ」
ちょっとばかりの虚勢が唯一自分を守る手段。
そんな全てが嫌で、早く改札をくぐりたかった。
まだまだ終電までは時間がタップリあるのに。
“もういいんじゃない?それなりによくやったんじゃない?”
どこからともなく声が聞こえてくる。
流されていく日々、自分が恥ずかしくなる。
“頑張れよ!!”
誰にだって言えて簡単な言葉で奮起できる・・・・そんな年齢は過ぎちまったんだな。
「オマエラニイワレタカラジャナイ」
とりあえずまた言い訳してラケットを握るんだ。
やっぱりテニスが好きなんだ。
仕方ない。
生まれた時から見てくれている人からメールが届いた。
「元気?ブドウを送ったから食べてね。甘いから」
返事は、まだ返せてない。
「もうちょいだけ、頑張ってみるから」
送信ボタンを押せないのは、言いたい事じゃないからかな。
『ありがとう』
カテゴリー:-全力打球-編
09/18 09:58
06
★第36試合『STAR』
「フケたな、お前」
「お互い様だろ」
大した会話もなく、奴オススメの店に向かう。
言葉なんてなくたって別に構わないんだが・・・。
取りあえずの、歩きながらの近況報告。
「で、どうよ?」
「何が?」
「仕事の調子」
「ん、ああ、部署が変わって新しいスタートだよ。 売り手から買い手に変わってね。大変、いろいろ。お前は?」
「・・特に変わらないかな」
「ふ-ん」
オススメの店は学生時代には入らなかったような渋いトコ。
とりあえず生ビールを一気に飲み干して、一息ついた。
久しぶりの再会で固かった空気が柔らかくなったように感じた。
コイツは学生時代に同じテニススクールでアルバイトしていた仲間。
俺が新人だった頃、バリバリにレッスンしていた奴だ。
初めてレッスンで組んだ時、何も知らない俺は迷惑ばかり掛けていた。
だけど奴は怒りもせずに、丁寧に教えてくれたっけな。
いい奴だった。
「こないだのUSオープン、スゴかったな」
「ああ、錦織だろ?」
「日本テニス界希望の?」
「星だよ」
「だよなぁ」
今はテニスからちょっと距離を置いた奴にだって、そう感じさせる。
当たり前か。
「俺、久しぶりにガッツリテニスしたいなぁ」
「何だよ、来ればよかったじゃんか。こないだの合宿」
「いや、行きたかったけどさ。急なんだよ、いつも」
「ああ、すまん」
「次はいつやるんだ?」
「春くらいかなぁ」
「絶対行くから、早めに決めてな」
「分かったよ」
終盤、あの頃の話が出てきて、
「お前、泣きながら言ってたよな」
「何が?」
「いや、覚えてない?仕事にするって決めた時」
「?」
「泣きながら、『俺はこの仕事をやるんだ!』って」
「マジ?」
「覚えてない?」
「うん」
「酔っぱらってたからな、お前」
「そいつは迷惑をかけたな」
「いや、迷惑なんかじゃなかったけど・・・・お前は希望の星になったの?」
「・・・・・・」
「もう一軒行く?」
「そりゃあ」
スターへの道は果てしないのだ。
まだまだやり足りないぜ。
「お互い様だろ」
大した会話もなく、奴オススメの店に向かう。
言葉なんてなくたって別に構わないんだが・・・。
取りあえずの、歩きながらの近況報告。
「で、どうよ?」
「何が?」
「仕事の調子」
「ん、ああ、部署が変わって新しいスタートだよ。 売り手から買い手に変わってね。大変、いろいろ。お前は?」
「・・特に変わらないかな」
「ふ-ん」
オススメの店は学生時代には入らなかったような渋いトコ。
とりあえず生ビールを一気に飲み干して、一息ついた。
久しぶりの再会で固かった空気が柔らかくなったように感じた。
コイツは学生時代に同じテニススクールでアルバイトしていた仲間。
俺が新人だった頃、バリバリにレッスンしていた奴だ。
初めてレッスンで組んだ時、何も知らない俺は迷惑ばかり掛けていた。
だけど奴は怒りもせずに、丁寧に教えてくれたっけな。
いい奴だった。
「こないだのUSオープン、スゴかったな」
「ああ、錦織だろ?」
「日本テニス界希望の?」
「星だよ」
「だよなぁ」
今はテニスからちょっと距離を置いた奴にだって、そう感じさせる。
当たり前か。
「俺、久しぶりにガッツリテニスしたいなぁ」
「何だよ、来ればよかったじゃんか。こないだの合宿」
「いや、行きたかったけどさ。急なんだよ、いつも」
「ああ、すまん」
「次はいつやるんだ?」
「春くらいかなぁ」
「絶対行くから、早めに決めてな」
「分かったよ」
終盤、あの頃の話が出てきて、
「お前、泣きながら言ってたよな」
「何が?」
「いや、覚えてない?仕事にするって決めた時」
「?」
「泣きながら、『俺はこの仕事をやるんだ!』って」
「マジ?」
「覚えてない?」
「うん」
「酔っぱらってたからな、お前」
「そいつは迷惑をかけたな」
「いや、迷惑なんかじゃなかったけど・・・・お前は希望の星になったの?」
「・・・・・・」
「もう一軒行く?」
「そりゃあ」
スターへの道は果てしないのだ。
まだまだやり足りないぜ。
カテゴリー:-全力打球-編
09/11 11:20
07
★第35試合 『さあ!』
休日のランチ。
まあ別に洒落た店に行くわけでもなく、部屋でサンドイッチをパクつく。
昨日の酒が抜けたかどうかはよく分からないが、やはりビールは無くてはならない。
そういや一回戦は勝ったみたい。
相手は結構なランキングなんだから、もうちょい取り上げてもいいんじゃない?なんて思ったり。
ボスがハッピ着ながら真後ろから応援したんだって。
旗もって。
「俺のおかげだぁ!」
なんて言ってそうだな。
とにかく、この調子で勝ってもらいたいもんだ。
夢を追い続けた少年は、青年になりそれを掴みかけている。
今まさに、輝きを最高にして。
ふと、走りに行きたくなった。
ビールは半分以上残っているが、気にせずに外へ。
部屋から一歩踏み出した。
さあ行こうか!
まあ別に洒落た店に行くわけでもなく、部屋でサンドイッチをパクつく。
昨日の酒が抜けたかどうかはよく分からないが、やはりビールは無くてはならない。
そういや一回戦は勝ったみたい。
相手は結構なランキングなんだから、もうちょい取り上げてもいいんじゃない?なんて思ったり。
ボスがハッピ着ながら真後ろから応援したんだって。
旗もって。
「俺のおかげだぁ!」
なんて言ってそうだな。
とにかく、この調子で勝ってもらいたいもんだ。
夢を追い続けた少年は、青年になりそれを掴みかけている。
今まさに、輝きを最高にして。
ふと、走りに行きたくなった。
ビールは半分以上残っているが、気にせずに外へ。
部屋から一歩踏み出した。
さあ行こうか!
カテゴリー:-全力打球-編
08/28 20:55
08
★第34試合 『プロローグ?』
「・・・・・」
「どうしたんですか?」
「・・・・・」
「ねぇ!どうしたんですかってば!」
「ん?ああ・・・思いつかなくて。メルマガネタが」
「あぁ、大変っすね-、いつも」
「お前、来年から代われよ」
「いいんですか!いやー、いつ声が掛かるかドキドキしながら待ってたんですよね!」
「・・・いや、やっぱり俺がやるわ」
「えぇぇぇぇ・・・・」
「お前じゃ不安だもん。日本語怪しいし」
「ちぇっ」
「って、無駄な会話に時間使っちゃったな。ほら、レッスンだろ?早く行けよ」
「ひでぇなぁ。まるで人を邪魔者みたいに」
「そんな事言ってないよ。そういえば最近ジュニアクラスの人数が多いよね」
「あ、話そらした-。ジュニアレッスンの夏期講習が人気なんですよ」
「あのシールがたまるとコーチからコメントがもらえるってやつだろ?ある意味、通信簿だよね」
「もらったジュニアはとても喜んでますよ」
「そうだろうな。やる気も出てくるだろ」
「はい、上達の度合いがマジヤバイッス!」
「そんな日本語を使ってるうちはメルマガは渡せん」
「はいはい、結構なんだかんだ言ってて、毎週楽しく書いてんですよね?
じゃあ、もっともっとやる気になるように、これからメルマガ一本書くごとに僕がシールあげますよ!」
「・・・いや、いらんな」
「・・・コメントもあげますよ?」
「もっといらん」
「冷たいなぁ」
「ほら、早くレッスンいけよ。俺は上がりだからビールのみに行くから」
「メルマガ書いてからですよ!」
「分かってるよ。仕事を終えてから飲まなきゃ美味しくなんかないからな、ビール」
「ビールの為に仕事してんすかぁ?手抜きした作品にしないで下さいよ-」
「早くレッスン行け!」
「は-い」
「ったく・・・さて、集中して原稿作るか!」
さて、今週のOne Boy's TENNIS Diary は・・・・・
「どうしたんですか?」
「・・・・・」
「ねぇ!どうしたんですかってば!」
「ん?ああ・・・思いつかなくて。メルマガネタが」
「あぁ、大変っすね-、いつも」
「お前、来年から代われよ」
「いいんですか!いやー、いつ声が掛かるかドキドキしながら待ってたんですよね!」
「・・・いや、やっぱり俺がやるわ」
「えぇぇぇぇ・・・・」
「お前じゃ不安だもん。日本語怪しいし」
「ちぇっ」
「って、無駄な会話に時間使っちゃったな。ほら、レッスンだろ?早く行けよ」
「ひでぇなぁ。まるで人を邪魔者みたいに」
「そんな事言ってないよ。そういえば最近ジュニアクラスの人数が多いよね」
「あ、話そらした-。ジュニアレッスンの夏期講習が人気なんですよ」
「あのシールがたまるとコーチからコメントがもらえるってやつだろ?ある意味、通信簿だよね」
「もらったジュニアはとても喜んでますよ」
「そうだろうな。やる気も出てくるだろ」
「はい、上達の度合いがマジヤバイッス!」
「そんな日本語を使ってるうちはメルマガは渡せん」
「はいはい、結構なんだかんだ言ってて、毎週楽しく書いてんですよね?
じゃあ、もっともっとやる気になるように、これからメルマガ一本書くごとに僕がシールあげますよ!」
「・・・いや、いらんな」
「・・・コメントもあげますよ?」
「もっといらん」
「冷たいなぁ」
「ほら、早くレッスンいけよ。俺は上がりだからビールのみに行くから」
「メルマガ書いてからですよ!」
「分かってるよ。仕事を終えてから飲まなきゃ美味しくなんかないからな、ビール」
「ビールの為に仕事してんすかぁ?手抜きした作品にしないで下さいよ-」
「早くレッスン行け!」
「は-い」
「ったく・・・さて、集中して原稿作るか!」
さて、今週のOne Boy's TENNIS Diary は・・・・・
カテゴリー:-全力打球-編
08/21 20:47
09
★第33試合 『ジュニア日記特別編-夏-』
久しぶりにあったジュニア。
もう中学生で、ちょっと大人になってたジュニア。
「テニスは?」
「近くのスクールに通ってる、週2回だけど」
「ふーん、部活は?」
「通ってる中学校にはなかった、軟式しか」
「そっか、他の部活には入らなかったの?」
「う-ん。考えたんだけど、他の部活やっちゃうと忙しくてテニスできなくなっちゃうから、入らなかった」
「そうか」
「うん。コーチ元気だった?」
「うん」
「そっか!」
なんだろう・・・やっぱり、テニスを続けてくれている事が、嬉しかった。
何がきっかけで、誰が火をつけて、どんなふうに導かれていたのか、今となっては分からない。
今更「俺が、俺が」としゃしゃり出る気は無いし、考えてみたら、実際俺は何もしてなかったんじゃないかって思って。
まあ、とりあえず嬉しかった。
新しく部下になった奴。
こんなに歳の離れた部下は初めて。
・・・それだけ俺も歳を取ったってコトか。
で、コイツがいきなり、
「僕、ここのジュニアクラス持ってみたいんですけど!」
って3つくらいボリュームを上げて言ってきた。
コイツにとっては普通の大きさだったみたいだが、デカイ。
何しろ・・・・デカイ。
「分かった分かった。けど、そうしたらこの日、シフトきつくなるよ、いいの?」
「ウッス!そのくらい大丈夫っす!」
「空き時間、あんま無いよ?」
「いいんです!この子達とレッスンしてみたいっす!」
「じゃあ・・・ちょっと考えておくよ」
「やったぁ!!」(←デカイ!!)
「ちょっと考えてから、だよ!」
効率ばかり考えて、一番大事なコトを見失ってなかった?
言い訳ばかり考えて、次の行動が遅くなってなかった?
まっすぐな気持ちで・・・・見てた?
止まってなかった?
あのジュニア達が今も続けてくれているのは何故だろう?って考えてみた。
少なくとも、俺が、俺達が、デカイ声で、非効率でも、すぐに、まっすぐに、進んでいたから、だよな?
いつだって全力打球。
今、その気持ちを持ってるか?
まだまだ負けてられないぜ!
もしも・・・・もしも止まっているならもう一度!
“デッカイ”声で・・・・、
「ヨーイ!ドン!!」
もう中学生で、ちょっと大人になってたジュニア。
「テニスは?」
「近くのスクールに通ってる、週2回だけど」
「ふーん、部活は?」
「通ってる中学校にはなかった、軟式しか」
「そっか、他の部活には入らなかったの?」
「う-ん。考えたんだけど、他の部活やっちゃうと忙しくてテニスできなくなっちゃうから、入らなかった」
「そうか」
「うん。コーチ元気だった?」
「うん」
「そっか!」
なんだろう・・・やっぱり、テニスを続けてくれている事が、嬉しかった。
何がきっかけで、誰が火をつけて、どんなふうに導かれていたのか、今となっては分からない。
今更「俺が、俺が」としゃしゃり出る気は無いし、考えてみたら、実際俺は何もしてなかったんじゃないかって思って。
まあ、とりあえず嬉しかった。
新しく部下になった奴。
こんなに歳の離れた部下は初めて。
・・・それだけ俺も歳を取ったってコトか。
で、コイツがいきなり、
「僕、ここのジュニアクラス持ってみたいんですけど!」
って3つくらいボリュームを上げて言ってきた。
コイツにとっては普通の大きさだったみたいだが、デカイ。
何しろ・・・・デカイ。
「分かった分かった。けど、そうしたらこの日、シフトきつくなるよ、いいの?」
「ウッス!そのくらい大丈夫っす!」
「空き時間、あんま無いよ?」
「いいんです!この子達とレッスンしてみたいっす!」
「じゃあ・・・ちょっと考えておくよ」
「やったぁ!!」(←デカイ!!)
「ちょっと考えてから、だよ!」
効率ばかり考えて、一番大事なコトを見失ってなかった?
言い訳ばかり考えて、次の行動が遅くなってなかった?
まっすぐな気持ちで・・・・見てた?
止まってなかった?
あのジュニア達が今も続けてくれているのは何故だろう?って考えてみた。
少なくとも、俺が、俺達が、デカイ声で、非効率でも、すぐに、まっすぐに、進んでいたから、だよな?
いつだって全力打球。
今、その気持ちを持ってるか?
まだまだ負けてられないぜ!
もしも・・・・もしも止まっているならもう一度!
“デッカイ”声で・・・・、
「ヨーイ!ドン!!」
カテゴリー:-全力打球-編
08/14 13:47
10
★第32試合 『10972377』
A「父さん97連荘!」
B「なに?お父さんがどうかしたの?パチンコ?」
A「あれ?知らない?兄さん、7でリーチ!は?」
B「は?やっぱりパチンコ?」
A「ダメだなぁ。パチンコばっか。それでもテニスプレーヤー?」
B「・・・ま、一応ね。で、何なの?」
A「コートの大きさ、だよ。横が10.97メートル、縦が23.77メートル」
B「で、父さんと兄さん?アホクサッ!」
A「けどこれで覚えたでしょ?」
B「一生忘れないよ。だけど俺、コートの大きさは知ってたよ」
A「あ、そう?じゃあネットの真ん中の高さは?」
B「0.914メートル。これね、大体俺の股下と一緒くらいなのよ」
A「へ-・・・ってそんなに足長くないでしょ、キミ」
B「ぐ・・失礼な。アレーコートの幅、どう?」
A「1.37メートル。意外に大きいのよ、これが」
B「じゃあ、1.07メートル。これは?」
A「ダブルスの-ネットポストの-高さかな-」
B「見事な5、7、5!テニスより才能あるかも!ちなみにシングルスの時でも高さは一緒だよ」
A「テニスよりもか-うん、そうかも!・・・・っておい!」
B「お後が宜しいようで!ちゃんちゃん!」
よくもまあ考えたものです。
父さん-、兄さん-。
けどさ、自分達がプレーするコートの大きさ位は知っておきたいでしょ?
え?知ってるって?
ホントに-?
「キミがやけに調子がいい時は、センターの高さを正確なメジャーで計り直したほうがいい」
とは、有名な外国のテニスプレーヤーの台詞・・・・・ではないです。
ちゃんちゃん。
B「なに?お父さんがどうかしたの?パチンコ?」
A「あれ?知らない?兄さん、7でリーチ!は?」
B「は?やっぱりパチンコ?」
A「ダメだなぁ。パチンコばっか。それでもテニスプレーヤー?」
B「・・・ま、一応ね。で、何なの?」
A「コートの大きさ、だよ。横が10.97メートル、縦が23.77メートル」
B「で、父さんと兄さん?アホクサッ!」
A「けどこれで覚えたでしょ?」
B「一生忘れないよ。だけど俺、コートの大きさは知ってたよ」
A「あ、そう?じゃあネットの真ん中の高さは?」
B「0.914メートル。これね、大体俺の股下と一緒くらいなのよ」
A「へ-・・・ってそんなに足長くないでしょ、キミ」
B「ぐ・・失礼な。アレーコートの幅、どう?」
A「1.37メートル。意外に大きいのよ、これが」
B「じゃあ、1.07メートル。これは?」
A「ダブルスの-ネットポストの-高さかな-」
B「見事な5、7、5!テニスより才能あるかも!ちなみにシングルスの時でも高さは一緒だよ」
A「テニスよりもか-うん、そうかも!・・・・っておい!」
B「お後が宜しいようで!ちゃんちゃん!」
よくもまあ考えたものです。
父さん-、兄さん-。
けどさ、自分達がプレーするコートの大きさ位は知っておきたいでしょ?
え?知ってるって?
ホントに-?
「キミがやけに調子がいい時は、センターの高さを正確なメジャーで計り直したほうがいい」
とは、有名な外国のテニスプレーヤーの台詞・・・・・ではないです。
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08/07 14:21
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