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Oneboy

One Boy's TENNIS Diary

プロテニスコーチが素直な想いを綴るテニスダイアリーです。
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01

★第61試合『アツく生きるという事』

「お疲れっす!」
「おう、お疲れ。大丈夫か?」
「何がっすか?」
「いや、レッスン連続だっただろ?あいつの代わりもあったし」
「あぁ!全然問題ないですよ!けど普段やってないクラスって緊張しますよね!」
「そうだな。どうだった?」
「全部楽しかったっす!」
「そうか。テンション上がってるもんな」
「分かります?」
「うん、声の大きさで分かる」
「え?でかいっすか?」
「うん」
「すいませ〜ん。メシ食ってきます!」
「いってらっしゃい」

そうだった。
テニスをしている時間は最高の時間だったね。
要らぬ心配をしてしまった自分に反省し気合を入れなおした。
そして俺はテニスコートに向かった。

「じゃ、お先〜っす」
「うん、また明日もよろしくな」

帰り道に聴いた曲は・・・・沁みたぜ。

“火傷するくれぇアチィ人生選んだんだろう”
(親友よ/湘南乃風)

待ってろ!明日!
カテゴリー:-全力打球-編
05/25 15:32
02

★第60試合『本気のありがとう』

「本気のありがとうって言ったことある?」
「何?急に?ありがとう?」
「そう、本気の」
「そうだなぁ・・・財布落としたときに拾ってくれた人とか、
試験前にノート見せてくれた人にとか・・・相手がダブルフォルトした時とか?」
「あのねぇ・・・そんな自己中心的な本気ではなくてさぁ・・・」
「じゃあ、どんなのを本気って言うのさ」
「それはねぇ・・・両親へのありがとう、なんだよねぇ-」
「ふふん、言ってるよ、ありがとう。
ちょっと財布の中身が厳しい時なんかにタイミングよく荷物送ってきてくれた時とか。
もうチョー本気のありがとうだよね」
「あっそ・・・薄っぺらい本気ですね」
「違うの?やっぱし」
「正解は『お母さん、産んでくれてありがとう。お父さん、私のために働いてくれてありがとう』っていう本気」
「ほうほう」
「みんな、心のどこかでは思ってるんだろうけど、それをしっかり伝えることが大切なんだよ」
「結婚式の披露宴とかで花嫁さんが読む手紙とか、そうだよね。俺、あれ読まれるとダメ、弱いんだよねぇ」
「そうそう。俺もこの前、友達の結婚式で鼻すすった」
「で、お前は言ったことあるの?ありがとうを」
「う-ん・・・言えなかった。だから、手紙にしてね、伝えたよ。『二人の息子で良かった』も付け加えた」
「やるねぇ。俺も帰ったら書いてみるかなぁ・・・」
「あとはね、テニスの道を歩ませてくれて、選ばせてくれてありがとう、も入れた」
「そうだな、感謝しなきゃな」

テニスコーチの道を選ぶことを伝えた時、母は一瞬反対をした。
口には出さなかったが、表情がそう言っていた。
けど、「どうせ何言ってもダメなんでしょ」と一言だけ。
父には直接伝えることが出来なかったが、母が上手くやってくれたんだろうな。
(もしかしたら、逆かもしれないけど)
今日は『母の日』だから、感謝の気持を伝えます。
母さん、ホントにありがとう。
父さんには来月ね。

カテゴリー:-全力打球-編
05/10 12:40
03

★第59試合『“トスアップ-俺達の道-”最終話』(不定期連載青春テニスストーリー)

《前回のあらすじ》
ユウスケはアメリカに行ってしまった。
スミオは全てを受け入れ、高校最後の大会に臨む。
試合終了後、彼が感じる事は・・・


応援席の奴らが下を向いた。
隣のコートでは試合終了の握手。
(金子達・・・負けたか)
三面同時にスタートした試合はダブルスから決着が着いた。
(まだだ!俺達が勝てばいいんだ!)
隣のヤスオは何度もガッツポーズをしているし、大丈夫なはず。
ベンチコーチがいたが、ヤスオのスコアは聞かなかった。
いや、そうではなくて・・・聞けなかったのかもしれない。
一度大きく深呼吸して、俺は目の前の相手に集中した。
4―4。
競っている。
対戦相手の奴には、二年前にダンゴで負けたこともある。
だけどそれからの二年、ひたすらにガムシャラにやってきた。
朝練もしたし、毎日練習後に走った。
炭酸飲料だって我慢したんだ。
(ついこないだ、解禁しちまったけど)
とにかく、あの頃の俺とは違うんだ。
2ポイントずつ取り合い、30-30になった。
俺の1stサーブ。
トスを上げた。
ちょっとズレて躊躇った。
打たずに構えを解き、ボールが地面に着いた、その瞬間。
隣を見るとヤスオが膝を突いていた。

そっか、負けてたのか。

勝敗が決した試合は途中で打ち切られる。
団体戦とは無情なものだ。
ただ・・・ただ、最後までやりたかった。
ま、仕方ないか。

ユウスケには「ほら見ろ、お前がいないから負けちまった」と報告してやろう。
俺は、もう一度だけトスアップして、そのボールを落とさずに捕った。
俺達のテニスストーリーは始まったばかりだ。

トスアップ-俺達の道-・第一部・完

(ご愛読ありがとうございました。次号から通常のOne Boy's TENNIS Diaryに戻ります)
カテゴリー:-全力打球-編
04/25 05:05
04

★第58試合『“トスアップ-俺達の道-”第六話』(不定期連載青春テニスストーリー)

《前回のあらすじ》
ついに明かされた真実。
数日後、ユウスケはアメリカへ飛び立つ事になる。
それを聞いたスミオは?
彼等のテニスストーリーはどうなるのか?

「(アメリカか・・・)」
授業なんか耳に入るはずも無く、窓ガラス越しに校庭を眺めていた。
昨日、ユウスケから告げられた事実はどうしようもなくスミオの頭の中に巡っていた。
「スミオ!!!」
「はひ?!」
数学担当のコガ先生だ。
「どこ見てんだ!集中しなさい!」
「すいません・・・」
しまった・・・。コガ先生は視野が広くて、居眠りなんかしてると、すぐ見つかるんだった。
残りの時間は、何とか教科書と黒板に顔を向けていたが、この授業は欠席したようなもんだ。

授業が終わり、部室に向かった。
ユウスケはもう着替えてストレッチをしている。
「オス」
「おう」
ぎこちない挨拶、もちろん会話なんて無かった。
それに気付いた部員は一人もいなかっただろうが。
俺が着替え終わるくらいに、顧問のニイホリ先生が入ってきた。
「みんないるか?」
全員を見渡して、
「ちょっと練習前にみんなに報告があるから。おい、ユウスケ」
と言うと、ユウスケはストレッチを止めて、アメリカ行きを話し出した。
全員の顔が驚きの表情になるが、俺はもう知っていたためだろうか、何も感じなかった。
出発が一週間後になったため、急遽報告に至ったらしい。

その日の練習で一番集中し、良い動きをしていたのは俺とユウスケであったろう。
コイツとテニスできるのは後ちょっと・・・そう思うと普段は取れなかったボールに手が伸びたりした。
お互い、まだまだ伸び代があるんだな、もっと追い込めるんだなって。
一週間、2人は集中をキープしレベルアップを見せた。
そんな密度の濃い時間はあっという間に過ぎ、ユウスケはアメリカに飛び立った。
最後に交わした言葉は、
「がんばれよ」
「おう、お前も」
何だかあっけなかった。

俺達は練習を続け、大会を迎えた・・・。

ユウスケはアメリカへ。
スミオは高校最後の大会へ。
ユウスケのいない大会で感じることは・・・。
次回、必読の最終回!

(青春テニスストーリー掲載は打ち切りになったわけではありません・・・)

つづく・・・(え?次号最終回ですか!?編集長?)

カテゴリー:-全力打球-編
04/10 15:14
05

★第57試合『“トスアップ-俺達の道-”第五話』(不定期連載青春テニスストーリー)

《前回のあらすじ》
ユウスケに真実を聞き出すため後を追うスミオ。
「このイライラを止める」スミオの頭にはそれしかなかった。
ユウスケとスミオの話合いが始まる。

「なんで黙ってたんだよ・・・・」
「・・・・」
「じゃあ・・・ダブルスも組めないのか?」
ユウスケは下を向いて黙ったままだった。
大会は団体だけじゃない。
もちろん個人戦も行われる。
ユウスケの言っていることが本当なら、俺は個人戦のペアを変更しなければならない。
と言うか、時期的にもうエントリーは済んでるはずだから、もう・・・・
「お前はヤスオと組むことになってる」
「そうか・・・・どうりで最近良く組まされるわけだ」
「そういうことだ」

俺達は駅前のファーストフード店に入った。
「ダブルバーガーセット!ポテトとコーラ!LLで!」
なんだかどうでもよくなり、禁じていた炭酸飲料をがぶ飲みしたくなった。
ユウスケも
「同じの。ファンタオレンジで」

席についてポテトを口に運んだ。
俺は一本ずつ。
ユウスケは2-3本ずつまとめてだった。
「で、なんで?」
「うん・・・・実はさ、引っ越すんだよね」
俺達はポテトとコーラ、ファンタを交互に口にしながら会話を続けた。
バーガーは手つかず。
これを食べてしまうと会話が途切れてしまうような気持ちになった。
「どこ?別にそっから大会にくればよくね?」
「ちょっと厳しいんだよ」
「なんで?」
「アメリカ」
「は?」
「アメリカだからさ。引っ越し先」
ポテトすらも止まってしまった。
そこからどうやって家まで帰ったか、よく覚えてない。
ただアイツが父親の仕事の関係でもう近々にアメリカに立つこと。
アイツのわがままで日本に残ることは許してもらえなかったこと。
ニイホリも何とかしようと動いたがダメだったこと。
全て細かく話してくれた。
ただ、俺が一番理解出来たことは、奴が最近英語ばかり勉強していた理由だけだった。
帰宅してメシも食べずにベッドに入った。
腹は全く減らなかったが、それがダブルバーガーのせいかどうかは良く分からなかった。

ついに明かされた真実。
もうどうしようもない事実。
スミオとユウスケのテニスストーリーはどうなるのか?

(青春テニスストーリー掲載はもうすぐ終わると思います)

つづく・・・(そろそろ最終回に?)

カテゴリー:-全力打球-編
03/25 07:39
06

★第56試合『“トスアップ-俺達の道-”第四話』(不定期連載青春テニスストーリー)

《前回のあらすじ》
メンバー選考の理由を語らないユウスケ。
そんなユウスケに対するスミオの怒りはどこか不信感に変わろうとしていた。
その時、何かを知っているニイホリがスミオに語り始める。

部室にはスミオとニイホリの2人のみだった。
いや、2人が出す近づきがたい雰囲気に、他の部員が耐え切れずに逃げ帰ったのだ。
そして、そうなる事をニイホリが望んだのだろう。
「ユウスケが自分を外した理由だけどな・・・」
「知ってるんすか?」
「うむ・・・今は触れないでやってくれないか?話すべき時が来たら、アイツから話すだろう」
「先生!それじゃ納得が出来ないんすよ!」
「・・・・」
「何か理由があるなら尚更です!3年間共にやってきた俺達には知る権利があるはずです!」
ニイホリはそこから何も言わなくなってしまった。
「・・・失礼します」
俺は先生に一礼して、その場を去った。

ユウスケを追う。
それしか頭に無かった。
駅までは歩いて15分程度だから、今から走れば追いつけるはずだ。
走るとラケバが上下に揺れて肩に食い込む。
(何が入ってんだ、まったく、勉強道具なんか入ってないし、ラケットだろ?シューズだろ?シャツにウェアに・・・・)
イライラしているだけだったんだと思う。
ラケバにあたっても仕方ないのに。
肩の痛さを我慢しながら走り続けて、駅の手前でユウスケに追いついた。
奴は相変わらず英単語帳を見ていた。
「ユウスケ!」
「スミオ・・・どうした?」
「先生に聞いたけど・・・・なんか・・・あったのか?・・・・ユウスケ・・・」
「・・・・・」
ほぼ全速力で走ってきたおかげで言葉も途切れ途切れであったが、俺が何を聞いたのかはユウスケには伝わったみたいだ。
「聞いたか・・・」
「聞いたって言っても、何がなんだか良く分からないから直接聞くために追いついたんだよ」
「実は俺・・・・大会に出られないんだ・・」
息切れはいつの間にか治まっていた。

ユウスケは何故大会に出ないのか?
スミオの反応は?
2人の関係はどうなってしまうのか?

(青春テニスストーリー掲載は終わるまで頑張ります)

つづく・・・(次号もいけるか?)

カテゴリー:-全力打球-編
03/10 01:18
07

★第55試合『“トスアップ-俺達の道-”第三話』(不定期連載青春テニスストーリー)

《前回のあらすじ》
どうしても納得がいかないメンバー選考に苛立つ主人公スミオ。
眠れない夜を過ごした翌日、部室に向かう。
そこには、自らをメンバーから外し、控えに回ったユウスケがスミオを待っていた・・・。

「ユウスケ・・・」
「お、早いな。早く着替えて練習しようぜ」
まるで俺と話すことを避けているみたいな早い返しだった。
その事に更にイラッとし、プチっとスイッチが入った。
アイツの言葉は無視して、続けた。
「昨日の話、まだ終わってないんだけど」
「話?ん、メンバーのことか?」
「ああ」
「2年の金子で大丈夫だよ。俺、この前やられたし。最近急成長だぜ、あいつ」
「確かに伸びてきてるよ。けどな、それでもお前のほうが上だし、経験だってある」
「・・・」
「最後の大会なのに!2年に任せていいのかよ!」
「・・・」
沈黙があった。
ほんの数秒、それも1-2秒程度だったが、それでもスミオには長く感じた時間だった。
-どうなんだよ!-
あとほんのちょっと、沈黙が続いていたら大声をだしていただろう。
それを感じ取ったのか、
「変えるつもりは無いよ。金子にも、もう話してある。さ、それより練習だ」
絶妙のタイミングだった。
この間の取り方、外し方とでも言おうか、ユウスケの持って生まれた才能の1つだろう。
ペアを組んでいて、頼れるところでもあった。
しかし今回は、その事ですかされた。
ユウスケは真っ赤なラケットを持って部室を出て行った。
その日の練習はいま一つ集中できずに終わった。
部活後、いつもの店にも寄らずに、ユウスケは俺を避けるように帰っていった。
「じゃ」
それだけを言い残して。
後を追おうと、ラケバを担ごうとした時、
「スミオ、ちょっと残れ」
引き止められた。
顧問のニイホリ先生だった。
正直、うまくすり抜けてアイツを追いたかったが、呼び止めたニイホリの雰囲気がそうさせなかった。
「ユウスケの事なんだが・・・・」
俺はラケバを置いた。

かわすユウスケ。
追うスミオ。
顧問のニイホリは何を語ろうとしているのか?

(青春テニスストーリー掲載は不定期です)

つづく・・・(もう限界?)
カテゴリー:-全力打球-編
02/25 21:11
08

★第54試合『“トスアップ〜俺達の道〜”第二話』(不定期連載青春テニスストーリー)

《前回のあらすじ》
部活後の、いつも通りの帰り道。
隣に居るのはいつものアイツ。
普段と何も変わらない。
しかし、アイツと別れた後に来たメールで全ては変わり始めたのだった・・・。

何の気無しに開いたメールに書かれていた事をきちんと理解するには数秒掛かった。
『メンバーは俺抜きで行く。任せた』
はぁ!?驚きと戸惑いがすぐに怒りに変わる。
同時に目の前のドアが開いた。
駅に着いたんだな。
俺はホームに降りるなり、携帯のアドレスからアイツの電話番号を探す。
呼び出し音が2回半鳴ったところでアイツの声がスピーカーから聞こえてきた。
「どうした?」
何の用?みたいに聞いてきたこの一言をきっかけに、俺の気持ちが大声となって駅のホームに響き渡る。
「どうした?じゃねぇだろ!あのメール、どういう意味だよ!」
「ん?あぁ?メンバーの事か?だから言っただろ、大体決まったって」
「そうじゃなくて、何でお前が入ってないんだよ!」
「でかいよ、声。聞こえてるから。俺はきちんと決めたつもりだぜ」
「はぁ?お前でなきゃ誰が出るんだよ?」
「2年の金子でいいだろ?」
「だってお前・・・」

20分くらいは話していただろうか。
あたりはすっかり暗くなっていた。
結局、メンバー選考の理由、と言うかアイツが出ない理由はよく分からなかった。
入部から今まで練習は常に一緒にやってきて、最近では固定のペアとして組んでいた。
俺達の実力は部内で突出しているわけではないが、それでもメンバーとしては十分であったと思っている。
「何でだよ・・・・」
明日、アイツに会って直接確かめるしかない。
その夜はあまり眠る事が出来なかった。

次の日、放課後になり、俺はアイツの待ってる部室へ向かった・・・・。

自分をメンバーから外した理由はなんだったのか?
2人の関係は今後どうなってしまうのか?
(青春テニスストーリー掲載は不定期です)

つづく・・・(と良いですね・・)
カテゴリー:-全力打球-編
02/10 02:08
09

★第53試合『“トスアップ-俺達の道-”第一話』(不定期連載テニスストーリー)

「おい、寄ってく?」
「おう、いいぜ」
練習の帰りはここに寄るのが定番。
正門の前にあるこの店は、部活帰りの学生でいつも混んでいる。
金が無い俺達は100円で買えるデカい菓子パンを買って駅に向かうんだ。
妙なこだわりからか、飲み物は炭酸飲料とかジュース類ではなく、お茶かスポーツドリンクにする。
それだけで強くなれる気がしていた。
間違いではないんだろうが、大きな勘違いであることに気付くのは、まだ先の話だ。
「で、どうなん?」
「何が?」
「何が、じゃねぇだろぉ!」
「何?」
「二組のあの子から告られたんだろぉ?どうすんの?付き合うの?ねぇ?」
「うっせぇな-」
「だって気になるし・・・・」
「それより、メンバー決まったの?」
「ん?ああ、大体ね」
「そっか」
来月の大会が最後だ。
それからは遅れている受験勉強が待っている。
もっとも、遅れているのは俺だけで、菓子パンを食い終わったコイツは英単語帳をブツブツ言いながら見ている。
「おい」
呼んでも返事はない。
まあ、いつもの事だ。
コイツは一駅で降りる。
「じゃ」
「おう」
会話なんていらないんだ。
別れてから四駅。
その間は今日の練習の反省だ。
“あの時はストレートに打つべきだった”
“気持ちが切れたら負ける”
“最後は体力だ”
何でも良かった。
テニスを考えている事が、その時間が全てだった。
あの子には申し訳ないが、恋愛なんかには興味がなかった。
あと1ヶ月、悔いの無いように過ごそう。
降りる駅に近づいた時、携帯が震えた事に気付いた。
―ん?―
アイツからのメールだった。
何の気無しに見たメールに俺は声を出さずにいられなかった。
「え!!」

一体メールに書かれていた内容は何だったのか?
(青春テニスストーリー掲載は不定期です)

つづく・・・(かもしれない)
カテゴリー:-全力打球-編
01/25 11:07
10

★第52試合『感謝する心』

年が明けて一週間が経った。
新年のありがたさも少し薄れ、いつもと変わらない生活が戻ってくる。
何も変わらないことに、人は勘違いし、その事を当たり前のように感じていく。

違うのだ。

日々の生活に。
三食きちんとメシが食える事に。
立ち向かう仕事がある事に。
そこに大きな壁がある事に。
乗り越えた事に。
友人と酒を飲み、語り合える事に。
愛する人が待つ家に、帰る事に。
また明日を待てる事に。
全ての事に感謝しなければならない。
そういった心を忘れてはいけない。

私は感謝している。
テニスが出来る事に。
コーチと言う仕事に。
それは年が明けようと、仮に暮れていこうと、関係ない。
だから、また今日もテニスコートに向かって歩き出すのだ。

感謝。

このエッセイもなんだかんだ言って、無事に3年目に突入。
思い返せば約2年前の忘年会の後。
二次会だか三次会だか四次会だか全く覚えていないが(ちなみに場所は覚えている。たまに連れてってもらえる新宿の裏にあるBarだった)、メルマガ編集長である坂東海さんに「お前、書いてみるか?」と言われ、酔った勢いで「任せて下さい!」
言わなきゃ良かった?なんて思いながらも、「三ヶ月も続けばいいんじゃないか?」と言った周囲の暖か-い応援もあって、ここまで来た。
続けるのも大変だけど、止めてしまうのは悔しくて堪らない。
だからそんな状況に感謝して、まだまだ続けるのだ-!
今年もどうぞ宜しくお願い致します。(One Boy)
カテゴリー:-全力打球-編
01/10 00:49
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