One Boy's TENNIS Diary カテゴリー:-全力打球-編
プロテニスコーチが素直な想いを綴るテニスダイアリーです。
01
★第76試合『古き友、新しき年、変わらぬ想い』
「あれ?アイツは来るの?」
「ちょっと顔出すってさ。」
「え?すぐ帰るって事?」
「明日が誕生日なんだって、娘さんの。一歳だってさ」
「へぇ、もう一年か。そりゃ長居は出来ないよな」
「あいつは?」
「あいつは簡単には出歩けないよ。嫁さん、予定日が来週らしいから」
「そっか?。ま、そうでなくても奥さんの目が厳しいからな」
「はは、言えてる」
駅のホームから階段を下りて改札に向かうと、久しぶりの顔が並んでいた。
変わってねぇなぁ、なんて思いながら手を振って、
「おう!」
「あれ?太りました?」
「お前なぁ・・・久しぶりの一言がそれかよ」
「あ、すいません。明けましておめでとうございます!」
一瞬にしてあの頃に戻っちまったね。
懐かしいこの感じ。
「近くの居酒屋でいいっすよね?」
結婚したヤツもいたし、子どもが産まれたヤツもいる。
上手くやってるヤツもいたし・・・・そうでないヤツも。
悩んでるヤツもいたし、それを親身に聞いてやるヤツも。
時間は流れて、それぞれの取り巻く環境が変わっていっても・・・・。
だけれども、変わらない関係ってのはあるんだな。
そう信じてる、ずっと。
「テニスしてないんですよね、最近」
「どれくらい?」
「半年・・・くらいかな?」
「それはマズイだろ?!」
「けど、まだまだやれますよ、きっと」
「そりゃ妄想だな。じゃ、やるか、明日?」
「やりましょう!」
「おまえ、明日、娘さんの誕生日じゃなかったっけ?」
「あ!・・じゃあ午前中だけってことで」
「誕生日よりもテニスを取るんだね」
「いや、そういうことじゃなくてですね、時間の有効活用といいましょうか・・」
「分かったよ。とりあえず、怪我だけはすんなよ」
たまにね、表面しか見てないようなヤツは言うんだよ。
馴れ合いを求めてるんじゃない?
おいおい、やめてくれよ。
俺達には、10年後も20年後も、いつも、いつだって分かり合える想いがある。
そんな時間を過ごしてきた。
そして、それに勝るものは、今のところ見つかってない。
ただ、それだけなんだよ。
「じゃ、解散しますか」
「おす。次は・・・忘年会か来年の新年会ですね!」
「そんな先か?」
Some Old Friends,See You Next Time!
「ちょっと顔出すってさ。」
「え?すぐ帰るって事?」
「明日が誕生日なんだって、娘さんの。一歳だってさ」
「へぇ、もう一年か。そりゃ長居は出来ないよな」
「あいつは?」
「あいつは簡単には出歩けないよ。嫁さん、予定日が来週らしいから」
「そっか?。ま、そうでなくても奥さんの目が厳しいからな」
「はは、言えてる」
駅のホームから階段を下りて改札に向かうと、久しぶりの顔が並んでいた。
変わってねぇなぁ、なんて思いながら手を振って、
「おう!」
「あれ?太りました?」
「お前なぁ・・・久しぶりの一言がそれかよ」
「あ、すいません。明けましておめでとうございます!」
一瞬にしてあの頃に戻っちまったね。
懐かしいこの感じ。
「近くの居酒屋でいいっすよね?」
結婚したヤツもいたし、子どもが産まれたヤツもいる。
上手くやってるヤツもいたし・・・・そうでないヤツも。
悩んでるヤツもいたし、それを親身に聞いてやるヤツも。
時間は流れて、それぞれの取り巻く環境が変わっていっても・・・・。
だけれども、変わらない関係ってのはあるんだな。
そう信じてる、ずっと。
「テニスしてないんですよね、最近」
「どれくらい?」
「半年・・・くらいかな?」
「それはマズイだろ?!」
「けど、まだまだやれますよ、きっと」
「そりゃ妄想だな。じゃ、やるか、明日?」
「やりましょう!」
「おまえ、明日、娘さんの誕生日じゃなかったっけ?」
「あ!・・じゃあ午前中だけってことで」
「誕生日よりもテニスを取るんだね」
「いや、そういうことじゃなくてですね、時間の有効活用といいましょうか・・」
「分かったよ。とりあえず、怪我だけはすんなよ」
たまにね、表面しか見てないようなヤツは言うんだよ。
馴れ合いを求めてるんじゃない?
おいおい、やめてくれよ。
俺達には、10年後も20年後も、いつも、いつだって分かり合える想いがある。
そんな時間を過ごしてきた。
そして、それに勝るものは、今のところ見つかってない。
ただ、それだけなんだよ。
「じゃ、解散しますか」
「おす。次は・・・忘年会か来年の新年会ですね!」
「そんな先か?」
Some Old Friends,See You Next Time!
カテゴリー:-全力打球-編
01/10 09:53
02
★第75試合『サンタさんへの願い事』
「いやぁ、いいなぁ・・」
「・・・?」
「うんうん、すごくいい・・・」
「・・?・・・どうしたの?」
「いやね・・・すごくいいと思うよ」
「何が?気持ち悪いなぁ!」
「ごめんごめん。あのさ・・・こないだ新しく入った○○ちゃん、いるだろ?」
「あぁ、小学3年生の女の子でしょ?」
「そう」
「その子がどうかした?」
「あの子がさ、俺に言ってきたのよ」
「なんて?」
「うん、『コーチ、私ね、ラケットどうするか教えてあげようか?』ってね」
「あの子、まだ自分のラケット持ってないよね?あぁ!クリスマスプレゼントに買ってもらう約束したって事?」
「惜しい!ちょっと違うんだよね」
「??・・・じゃ、何?」
「○○ちゃんね、まっすぐな瞳で俺を見て『サンタさんが持ってきてくれるの!』って、あの純粋な瞳で見られたら・・・」
「自分の不純さが恥ずかしくなった?」
「そう・・・もうなんて俺って汚い存在なんだろう・・・・っておい!!」
「で、お前はなんて言ってあげたの?」
「そりゃぁ『そうか!良かったね!』だよ」
「いい話じゃん!そう言えばさ、俺の知り合いにも、クリスマスの日にはサンタの格好して、二階のベランダから入って子ども達にプレゼント渡すって人もいたよ」
「へぇ、やるなぁ」
「子どもが素直に育つのは、親のそういった努力と言うか、愛があるんだろうね」
「そうだね」
「でさ、お前はサンタには何をお願いしたの?」
「俺?俺はさぁ・・・俺この前さ、年末ジャンボ買ったんだよね」
「もういい、何も言うな」
「やっぱ、ダメか〜」
2009年も何とか書ききりました。
そして、いつも暖かく読んでいただいた皆様、ありがとうございます。
配信が月2回になったとはいえ、計画性のない作者One Boyとしては毎回毎回ギリギリの入稿になってしまい、編集長を苛立たせていました。
編集長、すいません・・・。
2010年は計画性を持って、また、内容ももっともっとアツいモノにしていけるように努力していきます。
それでは読者の皆様!良いお年を!
「・・・?」
「うんうん、すごくいい・・・」
「・・?・・・どうしたの?」
「いやね・・・すごくいいと思うよ」
「何が?気持ち悪いなぁ!」
「ごめんごめん。あのさ・・・こないだ新しく入った○○ちゃん、いるだろ?」
「あぁ、小学3年生の女の子でしょ?」
「そう」
「その子がどうかした?」
「あの子がさ、俺に言ってきたのよ」
「なんて?」
「うん、『コーチ、私ね、ラケットどうするか教えてあげようか?』ってね」
「あの子、まだ自分のラケット持ってないよね?あぁ!クリスマスプレゼントに買ってもらう約束したって事?」
「惜しい!ちょっと違うんだよね」
「??・・・じゃ、何?」
「○○ちゃんね、まっすぐな瞳で俺を見て『サンタさんが持ってきてくれるの!』って、あの純粋な瞳で見られたら・・・」
「自分の不純さが恥ずかしくなった?」
「そう・・・もうなんて俺って汚い存在なんだろう・・・・っておい!!」
「で、お前はなんて言ってあげたの?」
「そりゃぁ『そうか!良かったね!』だよ」
「いい話じゃん!そう言えばさ、俺の知り合いにも、クリスマスの日にはサンタの格好して、二階のベランダから入って子ども達にプレゼント渡すって人もいたよ」
「へぇ、やるなぁ」
「子どもが素直に育つのは、親のそういった努力と言うか、愛があるんだろうね」
「そうだね」
「でさ、お前はサンタには何をお願いしたの?」
「俺?俺はさぁ・・・俺この前さ、年末ジャンボ買ったんだよね」
「もういい、何も言うな」
「やっぱ、ダメか〜」
2009年も何とか書ききりました。
そして、いつも暖かく読んでいただいた皆様、ありがとうございます。
配信が月2回になったとはいえ、計画性のない作者One Boyとしては毎回毎回ギリギリの入稿になってしまい、編集長を苛立たせていました。
編集長、すいません・・・。
2010年は計画性を持って、また、内容ももっともっとアツいモノにしていけるように努力していきます。
それでは読者の皆様!良いお年を!
カテゴリー:-全力打球-編
12/25 10:04
03
★第74試合『Do our best!!』
「赤ん坊ってさ、全力じゃん?」
「何が?」
「いや、何でも、さ」
「何でも?」
「そう。ミルク飲むのも、ハイハイするのも、昼寝するのも、泣くのも」
「まあ、本能、ってやつだろうな」
「生きるための、ね」
「で?」
「うん・・・・俺達は全力かな?今でも」
「俺達?」
「そ。テニスコーチとして初めてコートに立った、あの頃のようにさ」
「そりゃあ!あったり前じゃん!お前は違うの?」
「全力さ。だけど・・・・・いつまでも赤ちゃんの全力になってんだよな」
「??」
「いくら全力でもハイハイだったら大して進まないし、スピードも遅いって事よ」
「あ-・・・」
「そろそろ・・・二足歩行で走らなきゃ」
「そうだな・・・・・ミルクからビールには成長したのにな!」
「そうだなぁ」
「あれ?怒らないの?」
「お前の冗談に付き合うのも卒業しようかと」
「そこは全力でノってくれよ-」
という事で、全力でよろしく!
「何が?」
「いや、何でも、さ」
「何でも?」
「そう。ミルク飲むのも、ハイハイするのも、昼寝するのも、泣くのも」
「まあ、本能、ってやつだろうな」
「生きるための、ね」
「で?」
「うん・・・・俺達は全力かな?今でも」
「俺達?」
「そ。テニスコーチとして初めてコートに立った、あの頃のようにさ」
「そりゃあ!あったり前じゃん!お前は違うの?」
「全力さ。だけど・・・・・いつまでも赤ちゃんの全力になってんだよな」
「??」
「いくら全力でもハイハイだったら大して進まないし、スピードも遅いって事よ」
「あ-・・・」
「そろそろ・・・二足歩行で走らなきゃ」
「そうだな・・・・・ミルクからビールには成長したのにな!」
「そうだなぁ」
「あれ?怒らないの?」
「お前の冗談に付き合うのも卒業しようかと」
「そこは全力でノってくれよ-」
という事で、全力でよろしく!
カテゴリー:-全力打球-編
12/10 18:05
04
★第73試合『心が宿るという事』
「おい…おい!おいってば!」
「ん…ああ、何?」
「お前、ずいぶんキレイな感じだな。傷もあんまないし」
「大事に使ってもらってるからね。それにガットもマメに張り替えてもらえるから、いつだって気持ちがいいよ」
「そうなのか-」
「そういうキミはだいぶ使い込まれてる感じだね」
「ん…」
「どうしたの?」
「そうじゃなくてさ…乱暴なんだよね、持ち主」
「あ、そうなの?誰?」
「○○だよ」
「もしかして、ミスるとラケット折れそうな力で地面叩くアイツ?」
「そう…」
「そりゃ大変だなぁ」
「アウトする度に段々不機嫌になってくからたまんないよ。サービスゲーム落とした時なんて最悪。悪いのは俺じゃなくてアイツの腕前なのにさ!もう手伝ってなんかやらないんだ!」
「まあまあ、そんなに怒るなよ」
なんて会話?があるかは分からないけど、キミのラケットは大丈夫かな?
せっかく手に入れた宝物なんだから。
大事に使っていないと、重要なポイントで言うことを聞いてくれないかもよ?
ね?
「ん…ああ、何?」
「お前、ずいぶんキレイな感じだな。傷もあんまないし」
「大事に使ってもらってるからね。それにガットもマメに張り替えてもらえるから、いつだって気持ちがいいよ」
「そうなのか-」
「そういうキミはだいぶ使い込まれてる感じだね」
「ん…」
「どうしたの?」
「そうじゃなくてさ…乱暴なんだよね、持ち主」
「あ、そうなの?誰?」
「○○だよ」
「もしかして、ミスるとラケット折れそうな力で地面叩くアイツ?」
「そう…」
「そりゃ大変だなぁ」
「アウトする度に段々不機嫌になってくからたまんないよ。サービスゲーム落とした時なんて最悪。悪いのは俺じゃなくてアイツの腕前なのにさ!もう手伝ってなんかやらないんだ!」
「まあまあ、そんなに怒るなよ」
なんて会話?があるかは分からないけど、キミのラケットは大丈夫かな?
せっかく手に入れた宝物なんだから。
大事に使っていないと、重要なポイントで言うことを聞いてくれないかもよ?
ね?
カテゴリー:-全力打球-編
11/25 21:09
05
★第72試合『背負うという事』
「アイツの顔、見た?」
「あぁ見た見た。だらしない顔してたよね」
「ね!デレデレしちゃってさ!」
「ま、仕方ないか-かわいかったもんね-」
「そうだね-・・・」
「あ、やっぱり羨ましいんだね」
「だってそうだろ。あんな可愛い赤ちゃん見せられたら、さ!」
新居に招待?いや押しかけて?『おめでとうパーティー』
色黒な大男達が大勢で取り囲んでも全然泣かない赤ん坊に癒された。
人見知りしない、いい子になれよ。
ちなみに言うと、俺の一指し指をしっかりと掴んだ一瞬で彼女にメロメロになっちまったぜ。
「テニスさせるの?」
「う-ん、分からないな。この子が選んでくれればいいんだけどね」
そういったアイツはとても嬉しそうだった。
「けど・・・納得だよな-・・・」
「何が?」
「アイツさ、最近頑張ってると思わない?」
「そりゃ、守るモンが“倍”になったんだからさ!」
「上手い事言うね。俺達もテニスを日本一メジャーにするために、明日からまた頑張りますか!」
「うん、あの子がテニスを選んでくれるようにね。じゃあ、とりあえず明日からって事で、今夜は・・・」
「付き合うよ?」
「OK!」
「あぁ見た見た。だらしない顔してたよね」
「ね!デレデレしちゃってさ!」
「ま、仕方ないか-かわいかったもんね-」
「そうだね-・・・」
「あ、やっぱり羨ましいんだね」
「だってそうだろ。あんな可愛い赤ちゃん見せられたら、さ!」
新居に招待?いや押しかけて?『おめでとうパーティー』
色黒な大男達が大勢で取り囲んでも全然泣かない赤ん坊に癒された。
人見知りしない、いい子になれよ。
ちなみに言うと、俺の一指し指をしっかりと掴んだ一瞬で彼女にメロメロになっちまったぜ。
「テニスさせるの?」
「う-ん、分からないな。この子が選んでくれればいいんだけどね」
そういったアイツはとても嬉しそうだった。
「けど・・・納得だよな-・・・」
「何が?」
「アイツさ、最近頑張ってると思わない?」
「そりゃ、守るモンが“倍”になったんだからさ!」
「上手い事言うね。俺達もテニスを日本一メジャーにするために、明日からまた頑張りますか!」
「うん、あの子がテニスを選んでくれるようにね。じゃあ、とりあえず明日からって事で、今夜は・・・」
「付き合うよ?」
「OK!」
カテゴリー:-全力打球-編
11/10 18:21
06
★第71試合『誰かのせいじゃなくて』
「ちょっとジュニアの事で相談があるんですけど、いいっすか?」
(お?コイツやる気あるじゃん!いいじゃん!いいじゃん!)
「おう、いいよ。何?」
「あのクラスのジュニアなんですけど、レッスン中になかなか言う事を聞いてくれなくて・・・」
(はっは〜。よくある悩みだねぇ)
「ふんふん。で、おまえはどうしてるの?」
「とりあえず注意するんですけど、3分後くらいにはまたふざけだしちゃって」
(そうなんだよね。子どもの集中力はなかなかどうして・・・)
「そっか。で、お前はどうしたいの?」
「俺、レッスンはちゃんとやってますし・・・ちゃんと注意もしてますし・・・」
(ん?・・・あれ?あれれ?)
「あそこまでくると、俺のせいじゃない、って思うんですよね」
(ドーン!言っちゃったよ!この子!)
「・・・・じゃ、誰のせいなんだよ?」
(ほら〜顔色変わっちゃったじゃんかぁ)
「え?いや・・・そのジュニアが悪くないっすか?」
(はい、ダメ押し〜♪)
「お前、ちょっとそこ座れ」
(はい、説教突入〜♪)
集中してくれないのは、何かしらの原因があるはずなの。
友達とケンカしちゃったのかも。
上手く出来ない恥ずかしさを隠してるのかも。
お腹が減ってるのかも。
好きな子が近くにいるからかも。
それは、聴いても教えてくれないかもしれない。
だけどね、何が原因だって、テニスをする以上に気になる事があるって事でしょ?
じゃあさ、テニスを一番にしてあげればいいじゃん!
あ、勘違いしないでね。
キミが彼らの気を引くために、面白おかしいドリルをやったてさ、そんなの来週には飽きられちゃうよ?
見せ掛けの薄っぺらいモンじゃなくて、さ。
わかる?
もちろんね、ふざけてる時は叱る事も必要なんだよ。
けどね、そこには「コーチはキミに上手くなってもらいたいんだ!だから!今叱る!」って何があっても絶対ブレない気持が必要なんだ。
「俺のせいじゃないし」なんて責任逃れの考えをしてるようじゃ・・・・伝わんないよ。
正しいテニスを、正しい気持で伝えるんだよ。
あ、説教も終わったみたいだから、ちょっとフォロー入れてやるか。
「おい、この後、暇か?あ、そうそうこの曲知ってる?」
いつも誰かのせいじゃなくて誰かのお陰 そう思えたら折れかけてた翼でどこまでも高く飛べたよ(いつも誰かのせいにしてばっかりだった俺/湘南乃風)
(お?コイツやる気あるじゃん!いいじゃん!いいじゃん!)
「おう、いいよ。何?」
「あのクラスのジュニアなんですけど、レッスン中になかなか言う事を聞いてくれなくて・・・」
(はっは〜。よくある悩みだねぇ)
「ふんふん。で、おまえはどうしてるの?」
「とりあえず注意するんですけど、3分後くらいにはまたふざけだしちゃって」
(そうなんだよね。子どもの集中力はなかなかどうして・・・)
「そっか。で、お前はどうしたいの?」
「俺、レッスンはちゃんとやってますし・・・ちゃんと注意もしてますし・・・」
(ん?・・・あれ?あれれ?)
「あそこまでくると、俺のせいじゃない、って思うんですよね」
(ドーン!言っちゃったよ!この子!)
「・・・・じゃ、誰のせいなんだよ?」
(ほら〜顔色変わっちゃったじゃんかぁ)
「え?いや・・・そのジュニアが悪くないっすか?」
(はい、ダメ押し〜♪)
「お前、ちょっとそこ座れ」
(はい、説教突入〜♪)
集中してくれないのは、何かしらの原因があるはずなの。
友達とケンカしちゃったのかも。
上手く出来ない恥ずかしさを隠してるのかも。
お腹が減ってるのかも。
好きな子が近くにいるからかも。
それは、聴いても教えてくれないかもしれない。
だけどね、何が原因だって、テニスをする以上に気になる事があるって事でしょ?
じゃあさ、テニスを一番にしてあげればいいじゃん!
あ、勘違いしないでね。
キミが彼らの気を引くために、面白おかしいドリルをやったてさ、そんなの来週には飽きられちゃうよ?
見せ掛けの薄っぺらいモンじゃなくて、さ。
わかる?
もちろんね、ふざけてる時は叱る事も必要なんだよ。
けどね、そこには「コーチはキミに上手くなってもらいたいんだ!だから!今叱る!」って何があっても絶対ブレない気持が必要なんだ。
「俺のせいじゃないし」なんて責任逃れの考えをしてるようじゃ・・・・伝わんないよ。
正しいテニスを、正しい気持で伝えるんだよ。
あ、説教も終わったみたいだから、ちょっとフォロー入れてやるか。
「おい、この後、暇か?あ、そうそうこの曲知ってる?」
いつも誰かのせいじゃなくて誰かのお陰 そう思えたら折れかけてた翼でどこまでも高く飛べたよ(いつも誰かのせいにしてばっかりだった俺/湘南乃風)
カテゴリー:-全力打球-編
10/25 23:08
07
★第70試合『Do you need a mustard sauce -』
「売店いくけど、何かいる?」
「う〜ん、ケバブ買ってきて!」
「え?さっき食べたじゃん?!」
「いや、予想以上に美味しくってさ。もう一個食べとかないと、次来るのは11月になっちゃうし」
「11月?ああ、全日本選手権か」
「そ、だから、食いだめ。あと、ビールもね」
「はいはい、分かりましたよ」
今回は3階の自由席から観戦。
なんだ、こっからでもよく見えるじゃん。
去年まではロイヤルシートで着慣れないスーツでの観戦だった。
ま、それはそれで、なかなか良かったよ。
あの雰囲気も悪くはないんだ。
けど、俺はテニスウェアでリラックス観戦もいいかなぁ、なんて。
試合は終了して、フランス人が勝利者インタビューを受けていた。
『貴方のフォアハンドグリップは、大変薄く見えますが、イースタンですか?』
なるほど。
確かに薄いかな!?
俺はそこよりもバックハンドに気がいっていたんだけど。
ちょっと選手の答えが気になった・・・・・。
けどね、彼はどう答えていいか迷ったみたいで、インタビュアーが、即、流していたよ。
『すいません、この質問は彼には難しいみたいなんで、次にいきますね』
ふんふん。
その選手にとっては、グリップの厚さ薄さなんて関係ないんだね。
彼はそれが、自分の全てで。
それで勝ち上がってきたわけで。
自分のグリップがイースタン云々とか・・・・関係ない!
そのやりとりに、いろいろ感じたわけだね、俺は。
「ケバブ買ってきたよ」
「お!サンキュー!」
「よく食えるなぁ。俺、もう腹一杯」
「あのなぁ、自分の物差しで計っちゃ、上は見えないんだぜ」
「は?何?」
「いいんだ。こっちの事だから。あ、マスタードもらってきてくれた?」
きっと自分にしか分からない事って、あるんだよ。
間違ってるかもしれないけど、譲れない時もあるんだよなぁ。
そんな時に、分かってくれる奴、いや分かってくれようとしている奴がいると力がみなぎる、よね。
「もちろん。ケバブ美味いもんな。特にマスタードは外せないよ」
そっか。
ありがとう、親友(とも)よ。
「う〜ん、ケバブ買ってきて!」
「え?さっき食べたじゃん?!」
「いや、予想以上に美味しくってさ。もう一個食べとかないと、次来るのは11月になっちゃうし」
「11月?ああ、全日本選手権か」
「そ、だから、食いだめ。あと、ビールもね」
「はいはい、分かりましたよ」
今回は3階の自由席から観戦。
なんだ、こっからでもよく見えるじゃん。
去年まではロイヤルシートで着慣れないスーツでの観戦だった。
ま、それはそれで、なかなか良かったよ。
あの雰囲気も悪くはないんだ。
けど、俺はテニスウェアでリラックス観戦もいいかなぁ、なんて。
試合は終了して、フランス人が勝利者インタビューを受けていた。
『貴方のフォアハンドグリップは、大変薄く見えますが、イースタンですか?』
なるほど。
確かに薄いかな!?
俺はそこよりもバックハンドに気がいっていたんだけど。
ちょっと選手の答えが気になった・・・・・。
けどね、彼はどう答えていいか迷ったみたいで、インタビュアーが、即、流していたよ。
『すいません、この質問は彼には難しいみたいなんで、次にいきますね』
ふんふん。
その選手にとっては、グリップの厚さ薄さなんて関係ないんだね。
彼はそれが、自分の全てで。
それで勝ち上がってきたわけで。
自分のグリップがイースタン云々とか・・・・関係ない!
そのやりとりに、いろいろ感じたわけだね、俺は。
「ケバブ買ってきたよ」
「お!サンキュー!」
「よく食えるなぁ。俺、もう腹一杯」
「あのなぁ、自分の物差しで計っちゃ、上は見えないんだぜ」
「は?何?」
「いいんだ。こっちの事だから。あ、マスタードもらってきてくれた?」
きっと自分にしか分からない事って、あるんだよ。
間違ってるかもしれないけど、譲れない時もあるんだよなぁ。
そんな時に、分かってくれる奴、いや分かってくれようとしている奴がいると力がみなぎる、よね。
「もちろん。ケバブ美味いもんな。特にマスタードは外せないよ」
そっか。
ありがとう、親友(とも)よ。
カテゴリー:-全力打球-編
10/10 20:01
08
★第69試合『3gの変化』
「あれ?そのラケット、結局使ってるんですか?」
「うん?ああ、これ?そうだよ」
「先週は『合わない合わない』って連呼していたじゃないですか」
「そうなんだよ。しっくりこなくてなぁ。前のラケットに戻そうかと思ったんだけどさ」
「けど?」
「重りを貼ってみたら?って言われたんだよ」
「それで、貼ってみた、と」
「そうしたら、もうバッチリでさぁ!ボールを捉える感じっていうかなぁ・・・持ってみる?」
「はぁ・・・・重っ!なんすかこれ?」
「あぁ、もうチョイもうチョイって思ってたら貼り過ぎちゃったかな?」
「手首、壊れますよ」
「大丈夫、それ以上に鍛えるから」
「はは・・・そう言うと思いました」
「けどね、一枚3gの重りを貼るだけで、こんなにも打った感じが変わってくるなんて、道具も奥が深いよなぁ」
「そうですよね〜。重りつけるのもそうですけど、ラケットとストリングの組み合わせとか、テンション変えたりとか、振動止めのあるなしとか・・・」
「うん。カスタム(改造)してラケットを自分好みにしていく事も、上達への近道だよね」
「・・・・・・」
「どうした?」
「先輩自身も順調にカスタム中ですもんね」
「俺自身も???」
「ほら、お腹周りなんか立派な重りがつき始めていますし・・・」
「あ!そういう事言っちゃう?!今日はもう飲みに連れてかないからな!!」
「ごめんなさ〜い」
ちょっとした変化が大きな成果をもたらす事はよくあることだ。
何でもあきらめずに工夫を続けていく事は、テニスに限らず、人生全てに於いてとても重要なのだよ。
「うん?ああ、これ?そうだよ」
「先週は『合わない合わない』って連呼していたじゃないですか」
「そうなんだよ。しっくりこなくてなぁ。前のラケットに戻そうかと思ったんだけどさ」
「けど?」
「重りを貼ってみたら?って言われたんだよ」
「それで、貼ってみた、と」
「そうしたら、もうバッチリでさぁ!ボールを捉える感じっていうかなぁ・・・持ってみる?」
「はぁ・・・・重っ!なんすかこれ?」
「あぁ、もうチョイもうチョイって思ってたら貼り過ぎちゃったかな?」
「手首、壊れますよ」
「大丈夫、それ以上に鍛えるから」
「はは・・・そう言うと思いました」
「けどね、一枚3gの重りを貼るだけで、こんなにも打った感じが変わってくるなんて、道具も奥が深いよなぁ」
「そうですよね〜。重りつけるのもそうですけど、ラケットとストリングの組み合わせとか、テンション変えたりとか、振動止めのあるなしとか・・・」
「うん。カスタム(改造)してラケットを自分好みにしていく事も、上達への近道だよね」
「・・・・・・」
「どうした?」
「先輩自身も順調にカスタム中ですもんね」
「俺自身も???」
「ほら、お腹周りなんか立派な重りがつき始めていますし・・・」
「あ!そういう事言っちゃう?!今日はもう飲みに連れてかないからな!!」
「ごめんなさ〜い」
ちょっとした変化が大きな成果をもたらす事はよくあることだ。
何でもあきらめずに工夫を続けていく事は、テニスに限らず、人生全てに於いてとても重要なのだよ。
カテゴリー:-全力打球-編
09/25 23:21
09
★第68試合『忘れもん』
「聞いて下さいよ-」
「どうした?」
「彼女がもう一つアルバイトを始めるとか言い出して、今度から週末に来れないって言うんですよ-」
「へぇ。で、お前はどうしたの?彼女がバイトすんの止めたの?」
「いや、止めるのもどうかなとは思ってるんですよね。アイツのやりたい事でしょうし。ただ・・・」
「ただ?」
「会えなくなっちゃうのはイヤなんですよね-」
「わがままなヤツだな」
「遠距離だから、会えるときを大事にしたいんです!」
「・・・遠距離たって、神奈川と埼玉でしょ?たいして遠くないだろ」
「そう言われちゃうと・・・」
「お前が行けばいいじゃん、会いに。『今、会いにゆきます!』みたいな」
「まあ、そうなんですけど・・・茶化さないでくださいよ-」
「ゴメンゴメン。・・・あ!きったねー!自分は行かないで、来てもらうことばかり考えてるだろ!」
「ぐ・・・」
「そうやって、与えてもらうばかりじゃなくてさぁ、奉仕の精神を持ったほうがいいと思うよ?」
「・・・」
「イライラしないで大きな心、考え方で、な。別の方法を考えて上げなよ。それが優しさ、だろう?」
「は-い・・・」
燃え上がるような気持は最初だけ?じゃダメだよね。
二週間後も、一ヵ月後も、一年後も・・・・変わらない気持ちでいられたら素敵だよね。
そういえばさ、今日のお前のレッスンはどうだったの?
テニスと出会った頃のような、純な気持ちで出来たかな?
一生、ね。
“馴れ合いを求める俺 新鮮さ求めるお前
お前は俺のために なのに俺は俺のため
春の夜風に打たれ 思い出に殴られ
傷重ねて 気付かされた大事なもの握りしめ”
(純恋歌/湘南乃風)
大事なもんは忘れずにいなきゃな。
あれ、この原稿の締め切りって、今日までだっけ?
忘れてた!編集長、イライラしないで、待ってて下さ-い。
「どうした?」
「彼女がもう一つアルバイトを始めるとか言い出して、今度から週末に来れないって言うんですよ-」
「へぇ。で、お前はどうしたの?彼女がバイトすんの止めたの?」
「いや、止めるのもどうかなとは思ってるんですよね。アイツのやりたい事でしょうし。ただ・・・」
「ただ?」
「会えなくなっちゃうのはイヤなんですよね-」
「わがままなヤツだな」
「遠距離だから、会えるときを大事にしたいんです!」
「・・・遠距離たって、神奈川と埼玉でしょ?たいして遠くないだろ」
「そう言われちゃうと・・・」
「お前が行けばいいじゃん、会いに。『今、会いにゆきます!』みたいな」
「まあ、そうなんですけど・・・茶化さないでくださいよ-」
「ゴメンゴメン。・・・あ!きったねー!自分は行かないで、来てもらうことばかり考えてるだろ!」
「ぐ・・・」
「そうやって、与えてもらうばかりじゃなくてさぁ、奉仕の精神を持ったほうがいいと思うよ?」
「・・・」
「イライラしないで大きな心、考え方で、な。別の方法を考えて上げなよ。それが優しさ、だろう?」
「は-い・・・」
燃え上がるような気持は最初だけ?じゃダメだよね。
二週間後も、一ヵ月後も、一年後も・・・・変わらない気持ちでいられたら素敵だよね。
そういえばさ、今日のお前のレッスンはどうだったの?
テニスと出会った頃のような、純な気持ちで出来たかな?
一生、ね。
“馴れ合いを求める俺 新鮮さ求めるお前
お前は俺のために なのに俺は俺のため
春の夜風に打たれ 思い出に殴られ
傷重ねて 気付かされた大事なもの握りしめ”
(純恋歌/湘南乃風)
大事なもんは忘れずにいなきゃな。
あれ、この原稿の締め切りって、今日までだっけ?
忘れてた!編集長、イライラしないで、待ってて下さ-い。
カテゴリー:-全力打球-編
09/10 00:04
10
★第67試合『真実を見る目、語る目』
「もういいっすよ、上がって」
「うん、もうちょい、な」
「そんなこと言っていつもすぐ上がらないんだから、上がっちゃって下さいよ。あ!明日は会議の後 どうせ飲むんですから、今日はほどほどにしてくださいね!」
「分かってるよ!」
「じゃ!お疲れっす!!」
「はいはい、お疲れ様」
何だか追い出されるかのような感じだな。
ま、上司がいつまでもいたら息が詰まる?のかもね。
いや、俺はそんな事を思ったことは一度も無いけどさ、うん。
今日は夕立があった。
ジュニアクラス開始10分で、大粒な雨が・・・・・。
「みんな!中に入って!」
去年のゲリラ雷雨が頭を過ぎって、直ぐにジュニア達を避難させる。
豪雨にはならなかったけど、暫く降り続いた。
(中止かな・・・・・)
ふと、雨宿りしているジュニア達と目が合った。
ラケットを胸に抱えて、じっとこっちを見ていた。
『やるよね?コーチ』
『テニスしたい!』
『雨でも平気だよ!』
そんな目をしていたんだ。
もう少しだけ、様子を見るか。
その後、願いが通じたのか、見事に雨は止んだ。
「やるぞ!コートに集合!」
アイツ等の目は、
『やったぁ!』
そうだよなぁ、簡単に中止にしちゃいけないよなぁ。
キミ達はテニスを楽しみに来てるんだもんね。
ごめんね。
ジュニア達の目を見よう。
そこからメッセージを感じ取ろう。
このメルマガを見ているテニスコーチ達。
きちんと出来ているか、客観的な目で自分を見てよ。
本当に出来てるの?
え?俺?
俺はまだまだヒヨッコだから・・・・・。
明日も明後日もテニスコートで未来のスーパープレーヤーの目を見ていこう。
キミも一緒に見るだろ?
そういや、アイツの目が『上司を労る目』だったのかどうかは・・・明日のお楽しみだな!
さ!飲みに行くかな!
「うん、もうちょい、な」
「そんなこと言っていつもすぐ上がらないんだから、上がっちゃって下さいよ。あ!明日は会議の後 どうせ飲むんですから、今日はほどほどにしてくださいね!」
「分かってるよ!」
「じゃ!お疲れっす!!」
「はいはい、お疲れ様」
何だか追い出されるかのような感じだな。
ま、上司がいつまでもいたら息が詰まる?のかもね。
いや、俺はそんな事を思ったことは一度も無いけどさ、うん。
今日は夕立があった。
ジュニアクラス開始10分で、大粒な雨が・・・・・。
「みんな!中に入って!」
去年のゲリラ雷雨が頭を過ぎって、直ぐにジュニア達を避難させる。
豪雨にはならなかったけど、暫く降り続いた。
(中止かな・・・・・)
ふと、雨宿りしているジュニア達と目が合った。
ラケットを胸に抱えて、じっとこっちを見ていた。
『やるよね?コーチ』
『テニスしたい!』
『雨でも平気だよ!』
そんな目をしていたんだ。
もう少しだけ、様子を見るか。
その後、願いが通じたのか、見事に雨は止んだ。
「やるぞ!コートに集合!」
アイツ等の目は、
『やったぁ!』
そうだよなぁ、簡単に中止にしちゃいけないよなぁ。
キミ達はテニスを楽しみに来てるんだもんね。
ごめんね。
ジュニア達の目を見よう。
そこからメッセージを感じ取ろう。
このメルマガを見ているテニスコーチ達。
きちんと出来ているか、客観的な目で自分を見てよ。
本当に出来てるの?
え?俺?
俺はまだまだヒヨッコだから・・・・・。
明日も明後日もテニスコートで未来のスーパープレーヤーの目を見ていこう。
キミも一緒に見るだろ?
そういや、アイツの目が『上司を労る目』だったのかどうかは・・・明日のお楽しみだな!
さ!飲みに行くかな!
カテゴリー:-全力打球-編
08/25 07:03
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