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another side of tennis

Scene 191 [でこぼこテニス]

都立公園の駐車場。
土日はいつも大混雑で最近拡張したけど、平日は拡張部分はおろか以前からある駐車場もガラガラ。
その拡張した駐車場の車縦2台分で娘とテニスしてみた。
これが奇麗に舗装されて、ラインもきっちり引いてあって、おまけにだだっ広いから、ボールが遠くに行っても、そこが又車縦2台分でコートになる。
短いラケットでロープレッシャーボールの娘には十分どころかうってつけ。

“子供のハンスが学ばなかったことを大人のハンスはとても覚えられない”ドイツ諺

“8才までにいろんなスポーツをやった方がいい”というのはプロのスポーツコーチなら誰でも知っていること。
プロテニスコーチの僕も子供達にテニスだけをやらせるのでなく、いくつかのスポーツを体験させて来た。
テニスもブランコ、キャッチボールをする“でこぼこ”の公園でやった。
でもね、ここでちょっと厄介だったのは、中学生の時にテニスを始めて今プロテニスコーチという、テニスする環境に不自由せず思う存分にテニスして来た自分。
子供が集中してないとイライラしたり、“でこぼこ”のグラウンドでのテニスに違和感感じたり、挙句の果ては(休みの日位ゆっくりしたい)とやる気が出なかったり…。

子供達も最近はテニスらしくなって来たこともあって、流石に“でこぼこ”よりは平らな所がいいらしい。
僕は僕で皆がテニスしやすい時間にレッスンしているから、当然子供とのテニスは難しい。
長男が小学生になってからは、いつでも家族で一緒って訳にも行かなくなったのもそれに拍車をかけてる。
「じゃあ近くのスクールに通わせよう」と、自転車圏内のテニススクールをいくつか見て回ったけど、自分自身が部活、スクールで通常練習に加え、朝練、休日練習とやりたいだけテニスしていたから、週1でそれもたった1時間となると預ける気になれない。
まあその前にそのスクールは、酷いレッスン内容で預ける気にならなかったんだが。
正しく親バカとテニスコーチバカ。

そんな僕を又“でこぼこ”の公園に連れて行くのは子供達の笑顔、いや催促。
週休日の火曜日。
長男が「2時半に帰って来て友達と遊びに行くからね!」と登校。
娘と図書館に行ってから近くの都立公園へ。
16面あるテニスコートは何面か空きコートがあった。
「来週から火曜日はここでテニスしようか?!」
言葉が勝手に飛び出した(そうだよな、2時半からでも3時間はテニス出来るじゃん)。
娘は「うん!」と笑顔。
帰宅した長男も「OK!」とにっこり。

そして今日。
長男は「やっぱ今日は友達と遊びに行く!テニスは来週からね!」と登校。
子供には子供の社会があるからそれも仕方ないかと、娘と自転車のカゴにラケットを差して公園に行ったらあっさり超満…。
とっさに「コートは一杯だけど小さい子がテニス出来る場所があるってさ」と辺りを見回したら…そう、いつも気にもしない臨時駐車場が目に入ったって訳。

“でこぼこ”の公園で、やる気がないながらにも“優秀なプロコーチ”としていくつか試してみた結果、“でこぼこ”特有の条件を活かして、単なるボール遊びをテニスらしく、尚且つアグレッシブな感覚を身につけさせる方法はこれ!

[1]親はサーブで球出しするが、スマッシュの要領で思いっ切り地面に叩きつける
これは「テニスはサーブから」という当たり前のことを理解出来て、バウンドが高いことで子供が反応する時間が得られて、バウンドの理解にもつながるんだよね。
そして何と言っても大事なのは、バウンドが高いからイレギュラーしても追い付けるのと、叩きつける時の爆発音で子供が喜ぶってことだな。

[2]子供は全てフォアでボールを待たずにすぐ打つ
トップ選手の試合は「先にバックを打たされない様にフォアで攻めまくる」要素が多いけど、その感覚プラス握りかえと将来のフォアの両手、片手選択わずらしさからの解放。
「待たずにすぐ打つ」は高い打点で云々もあるけど、「~しないといけない」という先入観のない子供達はこれで、自然にボレーを混ぜたりアメーバみたいに柔軟にプレーする。
そして何と言ってもすぐ打とうとしてるから反応が速くなって、イレギュラーもへっちゃら。

たったこの2点だけですぐ上手くなるよ。
名付けて“でこぼこテニス”!
お試しあれ!

2007.10.30
Sakurazutsumi3


カテゴリー:Tennis
2007/11/01 16:46

筆者紹介:坂東海


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