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another side of tennis

Scene 190 [奇跡のバランス]

<いつもお世話になっております。今月発売号の(明後日発売)トップ特集はいつもの技術物ではなくて、AIGジャパンオープンという皆さんが知りたい記事になってます。面白いので是非読んでみてください。今後も大会記事は前に持ってくるようにしたいと思います。>

先月だったか、「ダメじゃん、あの誌面の作り!“テニスプレーヤー”の為だけでなく“テニスファン”の為の記事も頼むよ!」「確かにアメリカのテニス誌は技術解説はないんですけど、英語がわからない僕がペラペラ捲ってるだけでも楽しいんですよねえ」「“これであなたもバックハンドの達人!”もいいけど、貴男vsフェデラーとかああいう場面こそ、きっちり記事にするべきだ」「すぐには難しいけど、記事の配置を変えるのは確かにいいんで考えてみます」と、「トップにプロツアー記事を持って来い!」とリクエストした流れでの、某テニス誌編集者からのメール。

いいじゃん!こうじゃなきゃな!
何度も言うけど、テニスはもっともっと語られていいスポーツだ。
スコアやフォームといった目に見えるものだけじゃなく、メンタル、コロシアムの雰囲気、そして試合前後の様子…。
トップ選手が、週一プレーヤー、ジュニア選手と同じ落とし穴に陥ったり、逆にトップ選手がフッと表情を変えてギアを上げる…。
そんな瞬間のドラマを見てみたい。

こう書いてて急に高3の夏を思い出した。
インターハイ前のレッスン。
女子のインカレ選手と練習試合をしている時だった。
急にボールのバウンド感覚とラケットを振り出すタイミングが合わなくなって、試合というよりはテニスにならなくなった。
それはすぐ治まってインターハイへ。
初日を勝ち残って、翌日は近くのインドアコートで練習。
翌々日の試合が始まったら、又ボールのバウンド感覚とラケットを振り出すタイミングが合わない。
引率の顧問は苦笑いで諦め、東京から応援に駆け付けてくれた後輩は困惑。
その時は「試合がクレーなのに前の日にカーペットで練習したからかなあ」と言い訳したり、(一日目が終った後隠れて呑みに出た罰?!)と考えたけど、今となってはあれが“イップス”だったんだ。
試合のコートに入る瞬間にふっとトランスする感覚が好きだった。
プレッシャーがあるのは当たり前で、「緊張しちゃって…」何て言い訳はしたことがない。
それでも心と身体の奥底に隠れていやがった臆病さが“イップス”を呼んだ。

何て、かっこ良く言い過ぎだな。
こんな俺でも今まで誰にも言ってなくて、おまけに忘れてたちっぽけなドラマがある。
東京の正反対、地球の裏側のテニスコートでもプレーしてるプロ選手達には、語り尽くせない数々のシーンがあるはずだ。
それが一つでも多く、俺等の眼に触れるといいな。

そして各テニス誌に関わる方々!せめてせめて、グランドスラムの時位は優勝トロフィーを掲げてるプレーヤーの表紙を捲ったら、誌上レッスンじゃなくて誌上観戦といかないかい?
その点某誌が今回、フェデラー欠場でもジャパンオープンを国内最大の大会としてトップに持って来たことに拍手!

2007.10.19
Sagamiono


カテゴリー:word
2007/10/25 17:25

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筆者紹介:坂東海


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