Scene 188 [グッドフラストレーション]
「最初ビールちょうだい。おっ、久し振りです。ジャパンオープン観に行きました?」
「友達と行こうって言ってたんだけど、結局行かなかったんですよ」
「なんだ、俺土曜に行ったんだけど結構いい席二枚余らせちゃったんですよねえ」
「え~っ、言ってくれれば…」
「いやっ、でもね余ったのは当日で、しかも原因は嫁姑の争い」
「出たね、ここのウチは良く戦うからね。はいよ、お疲れい!」
「横から余計なチャチャ入れない。じゃお疲れです」
「それで?」
「うん、上のガキが前の日熱出して学校休んだんだけど、当日の朝は下がったし婆ちゃんに面倒見てもらうと何かと煩いから、有明まで車で行きゃあ問題ないだらうと…」
「そしたらそれに文句言って来た?」
「そう、しかも俺とガキ二人はもう車に乗ってる時に妻に『おかしいんじゃないの!』と来て、『シカトして行こうぜ』って言ったんだけど、妻は『当てつけで二人で残る!これで行ったら帰って来た時の態度最悪なの目に見えてるし!たった一言でどれだけ皆が傷つくかわからせる!』って感じで」
「う~ん、同居はやっぱ難しいねえ」
「『大丈夫大丈夫行こう』って言ったら、『いいの!12年間変わらないんだから!しょせん息子には甘くて、息子に言えない分嫁に当たるのよ!』と矛先が徐々にこっちに…」
「当然それを挽回するギャグも飛ばせなかったと…」
「そっ。娘は『早く行かないと試合終っちゃう…』って泣き出すし、でも当の本人の息子は全然気にしてないし。結局娘と二人で電車で行った」
「有明とかお台場って電車だとかったるいですよねえ」
「うん、だから着いたらいろんな意味の解放感でビール一気に三杯呑んだ」
「それ正解」
「で、肝心の試合は?」
「わざわざ聞く程の試合な訳?」
「うん、今年はフェデラーっていう世界No.1選手が来るはずだったのに、直前に欠場になっちゃったんですよ」
「あれね、フェデラーは今奥さんが全てマネージメントしてて、彼女がストップかけたみたいよ。確かに本人は疲れてたんだけど、やっぱプロだから出ようとしてたらしいね。俺酒チェンジ」
「で、試合は?!」
「マニアックな意味で面白かったかなあ。俺の席からはヴィーナスが1stセットからコートチェンジの度に、右足の付け根を親指で押さえてベンチに戻って来るのが見えてて、(いつ影響が出るのかなあ)とかね」
「娘さんは退屈だったんじゃないの?芝生広場のイベントとかで遊ばせたの?」
「娘は最近『テニスやりたい!』って言い出してて、一昨日もラケット持って行こうとする位で、着いたらイベントで遊ばせようとしてたんだけど、ヴィーナスの試合が始まるところだったから、イベントやってるのを横目にコロシアム入ってそのままになっちゃったのね。そしたら帰りに『テニスやりたかった』って言い出してさ。まあ夕方だったから本人もそれ以上言わないで帰ったんだけど、知り合い二人がそのイベント仕切ってたって昨日知ってさあ。全く皆くだらない連絡はして来るくせに肝心な時は連絡して来やしねえ。あっ二人のうち一人は皆良く知ってる奴ね。そうそうあいつ。で、あともう一人はこにには一回しか来たことないけど、俺が明け方会社に仮眠しに帰った後もマスターと他の店で8時位迄呑み続けて、マスターが心配だからって駅まで送った奴」
「珍しく今日はテニスの話を延々とするねえ。何かあるんじゃないの?」
「いやっ別に…」
「そうかなあ、大方コラムだかエッセイだかのネタがなくて、ここで話したことをそのまま使おうとしてるんじゃないの?」
「………。そう言えば今日体育の日だよねえ?」
「ハッピーマンデーにわざわざ変えるから雨降るんだよ。10日は降らないってデータがあるんだよね…ってだまされないよ!」
「チェッ」
2007.10.8
Hanazono3
「友達と行こうって言ってたんだけど、結局行かなかったんですよ」
「なんだ、俺土曜に行ったんだけど結構いい席二枚余らせちゃったんですよねえ」
「え~っ、言ってくれれば…」
「いやっ、でもね余ったのは当日で、しかも原因は嫁姑の争い」
「出たね、ここのウチは良く戦うからね。はいよ、お疲れい!」
「横から余計なチャチャ入れない。じゃお疲れです」
「それで?」
「うん、上のガキが前の日熱出して学校休んだんだけど、当日の朝は下がったし婆ちゃんに面倒見てもらうと何かと煩いから、有明まで車で行きゃあ問題ないだらうと…」
「そしたらそれに文句言って来た?」
「そう、しかも俺とガキ二人はもう車に乗ってる時に妻に『おかしいんじゃないの!』と来て、『シカトして行こうぜ』って言ったんだけど、妻は『当てつけで二人で残る!これで行ったら帰って来た時の態度最悪なの目に見えてるし!たった一言でどれだけ皆が傷つくかわからせる!』って感じで」
「う~ん、同居はやっぱ難しいねえ」
「『大丈夫大丈夫行こう』って言ったら、『いいの!12年間変わらないんだから!しょせん息子には甘くて、息子に言えない分嫁に当たるのよ!』と矛先が徐々にこっちに…」
「当然それを挽回するギャグも飛ばせなかったと…」
「そっ。娘は『早く行かないと試合終っちゃう…』って泣き出すし、でも当の本人の息子は全然気にしてないし。結局娘と二人で電車で行った」
「有明とかお台場って電車だとかったるいですよねえ」
「うん、だから着いたらいろんな意味の解放感でビール一気に三杯呑んだ」
「それ正解」
「で、肝心の試合は?」
「わざわざ聞く程の試合な訳?」
「うん、今年はフェデラーっていう世界No.1選手が来るはずだったのに、直前に欠場になっちゃったんですよ」
「あれね、フェデラーは今奥さんが全てマネージメントしてて、彼女がストップかけたみたいよ。確かに本人は疲れてたんだけど、やっぱプロだから出ようとしてたらしいね。俺酒チェンジ」
「で、試合は?!」
「マニアックな意味で面白かったかなあ。俺の席からはヴィーナスが1stセットからコートチェンジの度に、右足の付け根を親指で押さえてベンチに戻って来るのが見えてて、(いつ影響が出るのかなあ)とかね」
「娘さんは退屈だったんじゃないの?芝生広場のイベントとかで遊ばせたの?」
「娘は最近『テニスやりたい!』って言い出してて、一昨日もラケット持って行こうとする位で、着いたらイベントで遊ばせようとしてたんだけど、ヴィーナスの試合が始まるところだったから、イベントやってるのを横目にコロシアム入ってそのままになっちゃったのね。そしたら帰りに『テニスやりたかった』って言い出してさ。まあ夕方だったから本人もそれ以上言わないで帰ったんだけど、知り合い二人がそのイベント仕切ってたって昨日知ってさあ。全く皆くだらない連絡はして来るくせに肝心な時は連絡して来やしねえ。あっ二人のうち一人は皆良く知ってる奴ね。そうそうあいつ。で、あともう一人はこにには一回しか来たことないけど、俺が明け方会社に仮眠しに帰った後もマスターと他の店で8時位迄呑み続けて、マスターが心配だからって駅まで送った奴」
「珍しく今日はテニスの話を延々とするねえ。何かあるんじゃないの?」
「いやっ別に…」
「そうかなあ、大方コラムだかエッセイだかのネタがなくて、ここで話したことをそのまま使おうとしてるんじゃないの?」
「………。そう言えば今日体育の日だよねえ?」
「ハッピーマンデーにわざわざ変えるから雨降るんだよ。10日は降らないってデータがあるんだよね…ってだまされないよ!」
「チェッ」
2007.10.8
Hanazono3
カテゴリー:Tennis
2007/10/11 20:44














