Scene 184 [心の根っこ]
昼過ぎにメールが入った。
<今晩来るでしょ?楽しみにしてます。>?????
あっ、そう言えばジュニアの時のスクールの同窓会が何とかってメール来てたな。
<昨日呑み過ぎて忘れてたあ!危ない危ない。とりあえず昼寝>
と、夕方気乗りしなかったら「起きれなかった!」と言える様に返信したら…
<ドタキャン、ダメよ。絶対来てね!楽しみにしてます(^_^)/>
原宿を降りてすぐの、表参道沿いのちょっと高いチャイニーズの小部屋。
知った顔は少なくて、(何だよ、騙されたなあ)と呑み出したら、テニス、そして歳は違えど同じスクールで練習していたシンパシーで結局は盛り上がり出す。
小学生だか中学生だかだった記憶しかない女の子が、実はライバルとも言える同業他社の娘さんだってことがわかったり、いろんな繋がりが話題と笑いを呼ぶ。
二次会は表参道を246の方へかなり行ったバー。
「明日は早朝から大学のコーチに行かないと」と言いいながら、若干絡み酒になりつつあった先輩を何とかなだめてタクシーに押し込み店に戻ると、やっぱそれなりの4人だけ残ってる。
「食われちゃったかと心配してましたよ~」「それなら助けに来いよ!」
と又与太話がスタート。
「僕知らないうちにヴィトンのVIPになってたんですよ」「何それ?」「いや、結婚してた頃はすごい儲かってたんですけど、別れたかみさんが浪費家でアラブの石油王に次いで買い込んでたみたいで」「全部でいくら位行ってたの?」「2」「ジーザス…」「行くと店の前で店員が待ってるし、当然キムタクとかと同じVIPルームだし。同じって言っても同時に二組は絶対入れないんですけど」「そうなんだよね、新作とかってまずそうやってVIPに出すから、店頭に並ばない物が結構あるんだよね」「それだけ買ったんなら別れたって言っても家にまだ沢山あるでしょ?!それ頂戴!」「全部持って行かれちゃいましたよ」「でも何かあるでしょ?VIPだけのものとか」「あっ、そう言えばあった」「何?」「ヘルメット」「ヴィトンのヘルメット?!いくら?」「13万」「それ買った時点で別れるべきだったな」
時計を見れば26時過ぎ。
すると“奴”が「ウチの若いのが迎えに来ますから、明治通り迄歩きましょう!」
そしてどんな車が来るかと思えば「軽」、それも本当オンボロの「軽」。
座席だか荷台だかわからない後部座席から運転手の兄ちゃんに声をかける。
「悪いねえ。大丈夫?」「いや、もう貧乏暇なしで24時間体制で服作ってますからね、丁度いい気分転換ですよ」
“奴”が後ろを向きながら話しかけて来る。
「もうすぐ着きますか?あれっ、この辺に24時間の西友ありません?急な注文とかで夜中に材料仕入れに何回か来てるんですよね」「隣の駅前にあるよ。ところでお前テニスしてるの?」「殆どしてないけど、誘われたら断らない様にしてますよ。今度はテニスしましょうね」
何だかんだテニスの話に戻って車を降りた。
翌日、全米オープン決勝の朝。
某大手新聞のスポーツ面は4ページ。
でもその中には全米オープンはおろか、テニスの文字はなし。
いつだったか、テニスの記事のレベルが下がったって感じたけど、ここまでテニスに無関心な奴がデスクなのか?!
あんたら的にテニスは金にならないかもしれんが、もうテニスから離れてても、機会がなくても、(テニスやりたい)って奴や、テニスで持ってる仲間とか、心の根っこにテニスが宿ってる奴は沢山いるんだぜ。
まあいい、かろうじて決勝の結果は写真付きで載せてたから勘弁してやる…って、そんなの当たり前だろ!!
2007.9.11
Sakai2
<今晩来るでしょ?楽しみにしてます。>?????
あっ、そう言えばジュニアの時のスクールの同窓会が何とかってメール来てたな。
<昨日呑み過ぎて忘れてたあ!危ない危ない。とりあえず昼寝>
と、夕方気乗りしなかったら「起きれなかった!」と言える様に返信したら…
<ドタキャン、ダメよ。絶対来てね!楽しみにしてます(^_^)/>
原宿を降りてすぐの、表参道沿いのちょっと高いチャイニーズの小部屋。
知った顔は少なくて、(何だよ、騙されたなあ)と呑み出したら、テニス、そして歳は違えど同じスクールで練習していたシンパシーで結局は盛り上がり出す。
小学生だか中学生だかだった記憶しかない女の子が、実はライバルとも言える同業他社の娘さんだってことがわかったり、いろんな繋がりが話題と笑いを呼ぶ。
二次会は表参道を246の方へかなり行ったバー。
「明日は早朝から大学のコーチに行かないと」と言いいながら、若干絡み酒になりつつあった先輩を何とかなだめてタクシーに押し込み店に戻ると、やっぱそれなりの4人だけ残ってる。
「食われちゃったかと心配してましたよ~」「それなら助けに来いよ!」
と又与太話がスタート。
「僕知らないうちにヴィトンのVIPになってたんですよ」「何それ?」「いや、結婚してた頃はすごい儲かってたんですけど、別れたかみさんが浪費家でアラブの石油王に次いで買い込んでたみたいで」「全部でいくら位行ってたの?」「2」「ジーザス…」「行くと店の前で店員が待ってるし、当然キムタクとかと同じVIPルームだし。同じって言っても同時に二組は絶対入れないんですけど」「そうなんだよね、新作とかってまずそうやってVIPに出すから、店頭に並ばない物が結構あるんだよね」「それだけ買ったんなら別れたって言っても家にまだ沢山あるでしょ?!それ頂戴!」「全部持って行かれちゃいましたよ」「でも何かあるでしょ?VIPだけのものとか」「あっ、そう言えばあった」「何?」「ヘルメット」「ヴィトンのヘルメット?!いくら?」「13万」「それ買った時点で別れるべきだったな」
時計を見れば26時過ぎ。
すると“奴”が「ウチの若いのが迎えに来ますから、明治通り迄歩きましょう!」
そしてどんな車が来るかと思えば「軽」、それも本当オンボロの「軽」。
座席だか荷台だかわからない後部座席から運転手の兄ちゃんに声をかける。
「悪いねえ。大丈夫?」「いや、もう貧乏暇なしで24時間体制で服作ってますからね、丁度いい気分転換ですよ」
“奴”が後ろを向きながら話しかけて来る。
「もうすぐ着きますか?あれっ、この辺に24時間の西友ありません?急な注文とかで夜中に材料仕入れに何回か来てるんですよね」「隣の駅前にあるよ。ところでお前テニスしてるの?」「殆どしてないけど、誘われたら断らない様にしてますよ。今度はテニスしましょうね」
何だかんだテニスの話に戻って車を降りた。
翌日、全米オープン決勝の朝。
某大手新聞のスポーツ面は4ページ。
でもその中には全米オープンはおろか、テニスの文字はなし。
いつだったか、テニスの記事のレベルが下がったって感じたけど、ここまでテニスに無関心な奴がデスクなのか?!
あんたら的にテニスは金にならないかもしれんが、もうテニスから離れてても、機会がなくても、(テニスやりたい)って奴や、テニスで持ってる仲間とか、心の根っこにテニスが宿ってる奴は沢山いるんだぜ。
まあいい、かろうじて決勝の結果は写真付きで載せてたから勘弁してやる…って、そんなの当たり前だろ!!
2007.9.11
Sakai2
カテゴリー:word
2007/09/13 14:30














