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another side of tennis

Scene 176 [Cross Road Blues]

うずら串をしこたま喰って皆と別れて帰路についた。
流れに沿って大ガードをくぐって駅の方への歩いてたら、そこでは珍しくJazz MenがLiveをしてる。
立ち止まると気が変わって二軒目に行く予感がして駅に向かおうとしたけど、何か惹かれて立ち止まった。
交差点のコーナーで靖国通りをバックに演奏してる奴等は、ドラム、ベース、サックスの若い3人。
フリー・インプロヴィゼイションでいい音を出してて、SOMETIMEで聴いてる様な気になった。

とは言っても別にJAZZ通ではないんで、気がつけば客引きに引っかかってる奴等の脇をすり抜けて、足はゴールデン街に向かってる。
誰も誘いも引き止めもしてないのに、(あ~あ、せっかく帰ろうとしたのになあ)と頭の中でぼやくが、こんな瞬間が好きなことは否めない。
歌舞伎町ってのは面白くて、こっちがテンション低かったりする時にはやたら客引きが声をかけて来て、奴等の態度で自分の街の中での見え方がわかる。
今夜は声かけZERO。
俺は大方声をかけられないけど、まあ財布に穴が開いてるのがばれているんだろうよ。

さてフェドカップ。
失った代償も大きいけど、世代交代とまでは行かないけど、何かを期待させられた二日間。
業界雀みたいに結果論からガタガタ言わないが、チームにとってプレーヤーにとって“交差点”だったのは間違いない。
ただただ歩いているんじゃなくて、たまに“交差点”に出くわす方が楽しい。
「そんな“交差点”は滅多にない」って奴もいるんだろうけど、それは多分気付いていないんだな。
今この一瞬でも心の中に“交差点”はあるのに。

痛い目に会わずに、何も失わずに得られるものなんてろくなもんじゃない。
ロバート・ジョンソンは、クロス・ロードで悪魔に魂を売って最高のブルースマンになったと言われてる。
それが伝説とは言え、写真3枚と29曲の42テイクしか遺していない彼が、キースやクラプトンに影響を与え、未だに語り継がれているだけで充分だ。

Hey!Brother!次の“交差点”はどうしようか?
迷ってる暇はない。
俺達はいくつになっても、どんな時でも“交差点”にたたずんでるんだから。
そして後ろを見れば道は一つしかない。

2007.7.18
Shinjuku Cross Road


カテゴリー:Music
2007/07/19 13:42

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筆者紹介:坂東海


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