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another side of tennis

Scene 174 [Fool to cry]

今年のウィンブルドンが終った。
と言ってもまだ準々決勝にも入っていないけど。

「どうしたの?何怒ってんの?」
夜中にウィンブルドンを観てたら、家人が寝ぼけ眼でリビングに入って来た。
安易に大勢側につくアナウンサーに怒ってたのが聞こえたらしい。
写真週刊誌的にシャラポアばかり取り上げたり、有名選手側に立った解説は本当に腹立たしい。
その時の試合は森上亜希子vsヴィーナス・ウィリアムズ。
しかもファーストを取られて、セカンド4-1UPからの再試合。
TVの前で皆がどういう想いで観てるかわからないのか。

まあいい。
とにかく試合中は(競ってもダメなんだ。勝ってくれ!)と念じてたし、試合前から勝つと信じてた。
地上波で観てたからとっくに結果は出てたはずだが、情報をシャットアウトして自分なりにリアルタイムで観戦したんだよね。
勝敗の行方は皆知ってる通り…。
彼女の悔しさを考えれば俺のは身勝手な落ち込みだけど、新聞、ニュース、WEBと試合の記事が載ってそうな所は全て避けた。
ありきたりのわかった風なコメントを載せてそうなテニスブログは特に避けた。

で、ウィンブルドンは終った訳だが、昨夜呑み屋でいい事があった。
テニススクールの幹部と昭和の香りがするバーで呑んでた。
自然と会話はウィンブルドンに、そしてやっぱり「森上悔しかったねえ…」。
その後奴が言った「セカンド5-1の30-0だったかなあ。森上がフォアのクロスをネットした時、(ああ…)って思いましたよ。あれが俗に言う“あの一球”ですかねえ」。
思わず握手しちまった。
俺もあのネットを観た時、「えっ?!」と呟き、血の気が引いた。
Badな事だけど、同じ想いで同じ感覚で観てた奴がいた事が嬉しかった。

その後は二人でもう“森上礼賛”。
ベースライン一杯に打って行けるハートの強さ。
キッとした眼差しとその目の力の強さ。
「セカンドの“あの一球”があっても、それでもファイナルは取ると思わせられたし、観てて心強かったよね!」

いい気分で帰路についた。
(そう言えば森上選手はダブルスもあるじゃん!)と、あれから初めて彼女のサイトを覗いた。
泣いちゃったよ…。
勿論お涙頂戴なコメントが出てたんじゃあない。

彼女のポジティブなエネルギーとタフネスさ、そしてイノセントな心に乾杯!

2007.7.5
Minoru


カテゴリー:Tennis
2007/07/05 13:58

筆者紹介:坂東海


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