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another side of tennis

Scene 168 [Go Ahead!]

「この一球は絶対無二の一球なり」
テニスを通じて己の弱さ、心の闇を覗き見た末のテニスに対する最大のリスペクト。
とても軽々しく口に出来ない言葉。
ドラマ[エースをねらえ!]でシリアスなシーンで主人公が何度も呪文の様に唱えていたが、ウィンブルドンのベスト8がかかった試合でマッチポイントを握った松岡修造氏が、思わず 「この一球は絶対無二の一球なり」と叫んだあのリアルさには到底及ばなかった。

短く力強い言葉が好きだ。
そして思わず口をついた言葉、思わずこぼれた言葉が好きだ。
口って奴は勝手に喋り捲るけど、それらしい言葉はいらない。

「武士に二言はない」
親父さんに教えられたこの言葉を胸に、ヨットで世界一周を成し遂げたという人を取り上げた記事を読んだ。
ただのヨット世界一周じゃないんだよ。
1970年6月に33才で休職して、姫路から世界一周の航路に出て、途中のオーストラリアで仲間3人と対立して独り下船。
そこで出発前に「世界一周するまで戻らない」と宣言した意地で、イギリスに渡って働いて金を貯めて1991年に再挑戦。
でもそれも船体に欠陥が見つかって失敗。
それでも「武士に二言はない」という言葉に支えられ、2004年10月にサンディエゴから3回目の出航。
そして2007年5月8日、銚子港に“帰還”。
今回もサンディエゴから、南アフリカ、パナマ運河、太平洋と抜け、小笠原で嵐に遭い、帆はちぎれエンジンも故障、黒潮に流さるといった苦難があり、その末の世界一周達成。

33才で始まった“旅”を70才で完結。
「日本から遠く離れた場所で、“夢”の為に働き金を貯め、諦めずにチャレンジして成功」
言葉にすれば簡単だけど、航海の失敗だけじゃなくて、動き出す為の準備期間のハードさは物凄いものだったんじゃないかな。

「金にもならないことを…」って言う奴はやっぱりいるんだろう。
そんな奴には一生わからないよ。
「金が全てじゃない」なんて言う気はこれっぽっちもない。
全てのものは金と言葉に置き換えられてしまっているんだから。
でもね、本当は全てじゃない。
どんなに俺等が俗世間の垢にまみれて薄汚くなっても、心って奴は数字には換算出来ない。
その“心”が掴もうとする“夢”も数字には表せない。
そしてその“夢”の為に俺達は這いつくばって、端金を稼いでいる。
これがピンと来ないなら仕方ない。
左の手のひらに電卓を埋め込んで頑張ってくれ。
どうせならビル・ゲイツみたいに6兆2千億円稼いでみろよ。

「若者に『道はある』と呼びかけたい」
37年間の旅路を終えた70才のDreamerの言葉。
OK!行こうぜ!Go Ahead!

2007.5.23
Southern-terrace


カテゴリー:word
2007/05/24 16:03

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