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another side of tennis

Scene 158 [下から2番目の男]

解雇された。
「お前は大丈夫」と、一週間前取締役に言われてたのに、今日いきなりだ。
この時期は年棒更新で毎年良くある話。
でもそれが俺自身の話になるとは努努思わなかったが。
ずっとこの業界一筋で生きて来て、後厄も終ってこれだもんな。

無理やり前職と言えば、大学時代のテニスのコーチ。
とは言っても俺は大した戦績もないし、おまけに指導歴もそれだけで戻るも何もない。
第一ずっとあの世界で生きてる仲間達に失礼だ。
もしあいつに相談したらきっと、「マスコミで派手に金稼いで使って来た奴が、今更他の仕事は出来ねえだろ?同じ世界で生きて行くしかないんじゃないの?」って言うな。

“この街で仕事を見つけ 正直に働いてきた だけど周りのお偉方 俺に出すサインはNo Good! ここでは俺はイエスマン 従うだけのイエスマン 意気地なしでは勤まらない 厚顔無恥の大都会 陽気に生きてくことさえ こんなに難しい 街角では浮浪者達の ホンキィトンク”

こんな歌詞が浮かんで、俺はGoogleで検索。
小山卓治
俺がコーチのバイトをしてる頃、やたら聴きまくってライヴに行きまくってた時期の、ファーストから3枚目迄を全曲唄うライヴがあるらしい。

俺は今ガーデンプレイスを通り過ぎてちょっとの、小洒落た建物の地下にいる。
アコギをメインに生ピ、エレピも使って卓治は独りで唄い継いで行く。
俺の頭に浮かんだフレーズ、[No Good!]はオリジナルのR&Rでなく、ブルージー。
何回聴いたか、何人に聴かしたかわからない[Passing Bell]でグッと来る。

“昔からみんなに優しい男と呼ばれてた 疑うことも知らずにあの子と一緒になったんだ この春に生まれた子供にあいつの名をつけた ありふれた暮らしのどこが悪いんだい こんな目に会うくらいなら 死に急いだやつが利口だ 息子の魂のために グラスを上げてくれ”

そして2部のラスト。

“ウソっぱちの履歴書で俺はやっと雇われた だけどだまされたのはどうやら俺らしい 絶望的なノルマがいつだって俺を急きたてる こんな調子じゃ週末に1杯やる余裕もない 最悪とまではいかないが ここぞってとこで決まらねえ 俺は下から2番目の男
主任はいつもイライラして俺達に当たり散らす 社長ときたらどんなやつかさえも知らない だけど俺の方がましだと思うようなやつもいる 口答えもせずドジを踏みうろたえるグズ野郎さ 最悪とまではいかないが ここぞってとこで決まらねえ 俺は下から2番目の男
俺はバッチリめかしこみ土曜の夜飲みに出た 一張羅に酒をこぼしたおっさんをぶん殴った 月曜の朝俺は突然 事務所に呼びだされ 俺に殴られた顔をはらした社長に首を切られた 最悪とまではいかないが ここぞってとこで決まらねえ 俺は下から2番目の男”

へへへっ、かっこいいじゃん、相変わらず。
RCと吉川晃司、ロケッツとのイベントで、西武球場で演った時のオープニングだったなあ。
OK!OK!辞めてやらあ!あんなところ!こっちから願い下げだあ!
“報われる夢をつかむんだ”

“いくつもの夜が過ぎて いくつもの朝を迎え 俺達ここで生きていかなければ ちっぽけなカーニバルに乾杯”

2007.3.11
Ebisu“switch”

※文中引用した楽曲:作詞・作曲 小山卓治
[No Good!][Passing Bell-帰郷][下から2番目の男][カーニバル]


カテゴリー:Music
2007/03/15 16:52

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2008/04/24 Scene 216 [結び目]

筆者紹介:坂東海


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