Scene 282 [Never Ending Tour]
開演時間10分前頃に中へ入ると超満員。
ステージ上には「前へ詰めて」的なメッセージ。
普通は「押さないで」と来るのが普通なのに今日はキャパ以上に詰め込んでるのか。
後方の一段上がった所の更に奥の壁にもたれて開演を待つ。
何とかステージは見えていたのが、暗転した頃には若干空いてる朝の中央線状態。
バンドマン達が現れてライヴが始まった。
センターマイクが何とか見える。
でも良く見るとディランはステージ上手でキーボードを弾きながら歌ってた。
爪先立ちして背伸びして何とかたまに顔が見えるかどうか。
おまけに照明は場末のキャバレーみたいにずっと暗め。
それでも良かった。
凄いいいライヴだった。
ディランとバンドマン達は演奏以外は何も喋らず、エンディングは例によって全員でステージ最前列に並んでオーディエンスに”がんたれ”。
全ては音に込めたとでも言う様なポーズ。
やり続けて来た者達の繰り出すグルーヴに代われるもの等ない。
フォークだろうがロックだろうがヘビメタだろうが、あいつ等の音楽には根本にブルースがある。
辛い日々をジョークとアイロニーたっぷりに循環コードで歌い継いで行くマジック。
唄うことが、演奏することが好きなんだろうな。
ただやるだけじゃなくて、どこまで自分のスタイルを貫いて本気で出来るのか。
そんな事を熱く語った夜が無数にある。
下手すりゃ未だに汚れきったテメエの事は棚に上げて、愛すべき奴等に説教まがいに一方的に話したりもする。
そんなことじゃないんだよな。
澄んだ心で「自分は心を込めて仕事をしてる」と振り返れるかどうかなんだ。
“Highway 61 Revisited”のエンディングの延々繰り返されるリフと、客席に向けてライトを全開にした”Like A Rolling Stone”の吐き出す様に登り詰めて行くコード進行で高揚した俺は、そんな想いを強くした。
チケットには“BOB DYLAN AND HIS BAND”とだけクレジットされてる。
仰々しいツアータイトルはない。
ディランは今68歳。
5月24日で69歳になるが、1980年終盤からずっと“ネバーエンディングツアー”とファンが呼ぶ、年間100本近いライヴツアーを続けてる。
「やらなきゃいけないことをやるだけだよ。だからうまく行くんだ」と、ずっと唄い続けて行くんだろう。
うまく行くかどうかどころか、今までうまく行ってたと言い切る自信さえない。
でもやらなきゃいけないことはわかる。
テニスだ。
こんな夜は“Workingman's Blues #2”しかない。
2010.3.26
ZEPP Tokyo
ステージ上には「前へ詰めて」的なメッセージ。
普通は「押さないで」と来るのが普通なのに今日はキャパ以上に詰め込んでるのか。
後方の一段上がった所の更に奥の壁にもたれて開演を待つ。
何とかステージは見えていたのが、暗転した頃には若干空いてる朝の中央線状態。
バンドマン達が現れてライヴが始まった。
センターマイクが何とか見える。
でも良く見るとディランはステージ上手でキーボードを弾きながら歌ってた。
爪先立ちして背伸びして何とかたまに顔が見えるかどうか。
おまけに照明は場末のキャバレーみたいにずっと暗め。
それでも良かった。
凄いいいライヴだった。
ディランとバンドマン達は演奏以外は何も喋らず、エンディングは例によって全員でステージ最前列に並んでオーディエンスに”がんたれ”。
全ては音に込めたとでも言う様なポーズ。
やり続けて来た者達の繰り出すグルーヴに代われるもの等ない。
フォークだろうがロックだろうがヘビメタだろうが、あいつ等の音楽には根本にブルースがある。
辛い日々をジョークとアイロニーたっぷりに循環コードで歌い継いで行くマジック。
唄うことが、演奏することが好きなんだろうな。
ただやるだけじゃなくて、どこまで自分のスタイルを貫いて本気で出来るのか。
そんな事を熱く語った夜が無数にある。
下手すりゃ未だに汚れきったテメエの事は棚に上げて、愛すべき奴等に説教まがいに一方的に話したりもする。
そんなことじゃないんだよな。
澄んだ心で「自分は心を込めて仕事をしてる」と振り返れるかどうかなんだ。
“Highway 61 Revisited”のエンディングの延々繰り返されるリフと、客席に向けてライトを全開にした”Like A Rolling Stone”の吐き出す様に登り詰めて行くコード進行で高揚した俺は、そんな想いを強くした。
チケットには“BOB DYLAN AND HIS BAND”とだけクレジットされてる。
仰々しいツアータイトルはない。
ディランは今68歳。
5月24日で69歳になるが、1980年終盤からずっと“ネバーエンディングツアー”とファンが呼ぶ、年間100本近いライヴツアーを続けてる。
「やらなきゃいけないことをやるだけだよ。だからうまく行くんだ」と、ずっと唄い続けて行くんだろう。
うまく行くかどうかどころか、今までうまく行ってたと言い切る自信さえない。
でもやらなきゃいけないことはわかる。
テニスだ。
こんな夜は“Workingman's Blues #2”しかない。
2010.3.26
ZEPP Tokyo
カテゴリー:Dylan
2010/04/25 22:33













