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another side of tennis

Scene 270 [目線を上げろ]

いつからだか新品のラケットにラケット全体を包み込みフルサイズのカバーが付いて来た。
そんなフルサイズのカバーを使った事はなく、と言って他の使い道もなくすぐ捨ててた。
周りでもそれは同じだった様で、直接バッグにラケットを突っ込んでいる奴が昔も今も殆どだ。
最近はビニール袋に入ってるのみで、カバーが付いて来ないメーカーもあるらしい。
(地球に優しくていいじゃん)位の感想だが、フルサイズのカバーという発想が今思えばテニス界的バブリーな発想だったんだろう。

「噛み合せを高くしたいから」
アルバイトテニスコーチをしていた時の後輩の親父さんに歯を診てもらってた時、こんな言葉を真に受けて、随分時間をかけて何本もの歯を削られて加工された。
確かあの頃は秋山選手とかプロ野球選手の間で、噛み合せとパフォーマンスの関係が注目されていた。
そんな時間と金をかけた歯だが、徐々に欠けたりして今大変だ。
当たり前だ、健康な歯を傷つけてたんだから。
まっ、これもバブルな時代の産物か。
救いは立派な歯医者になってる部活の後輩が、「先輩ならインプラントも滅茶苦茶安くします!」と言ってくれてる事位か。

いつの間にか自分が大嫌いな生き方をしてたり、「金じゃない」と言いながら「金でないものは見た事がない」と苦笑いしてたり。
全く上手くいかないぜ。

2009年2月7日、日本武道館の甲斐バンド。
「ここまでみんな生きて来たら振り返れば自分のスタイルになっているし、自分の味になっている。誇りを持ってほしい。目線を下げず、目線を上げる。目線を上げろ」
こんなMCがあった。
2009年秋、甲斐バンドのニューアルバムのタイトルは「目線を上げろ」。
タイトルチューンと言える「目線を上げて」は疾走感溢れるR&Rではなく、夕暮れの淋しさの様なイントロから始まるミディアムのバラッド。
徐々に熱を帯びて行くリフレインを聴きながら、俺はかろうじて明日への希望って奴を繋ぎ止めてる。

“目線を上げろ 胸をはれ 下を向くな 風を切り 目線を上げて 目を背けず 転がる自分を信じて 目線を上げろ 胸をはれ 下を向くな 風をかわし 目線を上げて 目を背けず 転がる自分を信じて”

2009.10.21
Nogawa Park

目線を上げて/甲斐バンド(作詞・作曲:甲斐よしひろ)

一生を賭けた恋だった でも一瞬(ひととき)で破れ君を失くした
瞬く間に上り金持ちになった そのとたん魂さえ失くしてしまった

人生なんてあっという間(一度っきりさ)
許そうとしても忘れられない(だから)
愛はいつも哀しいのさ

目線を上げろ 胸をはれ 下を向くな 風を切り
目線を上げて 目を背けず 転がる自分を信じて

明かりがつけられ月がかげる この曲を書いたのは君なのに
オレの役と台詞(セリフ)を書き終えて 風の中にすべてを君は放り投げた

歌うのはいつもオレなのに(声も出ない)
消そうとしても疼いてしまう(だから)
涙はもろく哀しいのさ

目線を上げろ 胸をはれ 下を向くな 風をかわし
目線を上げて 目を背けず 転がる自分を信じて

やがて冷たい街に雨が降りそそぐ
君の熱いキスも永遠ではない
何も残さず立ち去るときは行ってくれ
願うのは愛を交わし 君のすべてとつながること

目線を上げろ 胸をはれ 下を向くな 風を切り
目線を上げて 目を背けず 転がる自分を信じて

目線を上げろ 胸をはれ 下を向くな 風をかわし
目線を上げて 目を背けず 転がる自分を信じて
カテゴリー:KAI
2009/10/25 23:35

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筆者紹介:坂東海


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