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another side of tennis

Scene 258 [I’m Innocent]

WBCでイチロー選手が不調だった時のマスコミの論調、世論を見てて、フランスW杯でのカズ選手を思い出した。
あの時カズ選手は代表落ちとなって、今回イチロー選手は最終戦でタイムリー。
結果は違うが、結果が出るまでのスケープゴート的扱いは同じだった。
これが“語れる自分はなくて他人の話しか出来ない”凡人の世界か。

イチロー選手は胃潰瘍での開幕から欠場後の自身開幕での張本勲氏の持つ日本タイ記録に並ぶ3085安打達成。
そして翌日の3086安打の日本新記録達成。
WBCでのカメラに向かって来るかの様なセンター前のタイムリー、3085安打となった満塁ホームラン。
華を感じた。
シアトルまで記録達成を見届けに来た張本氏を気遣っての、「場所が違うから」というコメントも良かった。
日本で1278本、メジャーで1807本。
誰だって本当は「場所が違うから」凄いのはわかってる。

毎日カレーを食べる事から始まって、イチロー選手は勝敗、好不調に関係なくルーチンを守って自分の心と体を管理している事で有名だ。
4/17の読売新聞にはこんな記事があった。
“2006年にチームメートになった城島が驚いたのは、「準備のすごさ」だ。決まった手順で調整、試合開始の瞬間にトップギアで疾走する背番号「51」を見て、「自分はあんな準備が出来ているか?イチローさんが相手なら抑えられるか?」と自問自答して来た。さらに遠征先のレストランもほとんど決まっていて、注文するメニューまでも同じことが多いという。森本さん(※イチロー選手のトレーナー)は「何人もの選手がイチロー君の行動をまねたけど、挫折した。彼の生活自体がベースボールなんです」と証言する”
下北のピーチだったか、そいつの部屋だったか、「キースの音ってさ、キースしか出せないんだよ」、ボソッと言ったバンドマンがいた。
運指的には簡単だからハードロック好きのギター小僧はなめてかかるが、そんな頭でっかちな奴には奴の言った意味がわからないだろうな。
奴は高校の頃は毎朝“Little T&A”を聴いてから学校に行ってたキース・フリーク。
まず音をコピーしてもキースの音は出ない。
「じゃあ同じ生活をしなきゃ」と酒飲んで、あれやこれやとして……やっぱり出ない。
そこで「キースの音ってさ、キースしか出せないんだよ」、だ。
でも奴はキースと同化して自分の“オリジナル”のスタイルを確立した。
「好きなんだからパクったっていいじゃん」
ポール・マッカートニーの言葉。
ポールは余り好きじゃないけど、これを聞いた時は(何だよ、結構いい奴かもな)って思った。
TVに映るイチロー選手をただ真似てもそれは草野球の余興でしかない。
見えるところだけを真似したり、見えるところだけで判断する。
でもそれじゃ真実は何も見えていない。
大切なのは情熱だ。

テニス界のルーチン魔?と言えばラファエル・ナダル選手。
ゲーム開始前のベンチまでのダッシュは最高だ。
ペットボトルを並べる仕草は微笑ましい。
サーブを打つ前のルーチンは正しくイチロー選手の様だ。
そしてナダル選手もとんでもない努力をしてるんだろうなと思わせる。

“I’m Innocent”
キース・リチャーズのピックにはそう書かれている。
「俺は無実だ」
ドラッグでの再三の逮捕にひっかけてのジョークにもとれるが、音楽に真摯に向かい合ってる姿を連想させる。
俺の、あんたの“I’m Innocent”は何だ?

2009.4.23
nishiogikubo-north


カテゴリー:STONES
2009/04/25 11:54

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筆者紹介:坂東海


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