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another side of tennis

Scene 240 [逆もまた真なり]

「893な仕事だからさ」
「今更堅気には戻れないよ」

いろんな道のプロがアウトローを気取ったり、アウトサイダーを嘆いたりして使う台詞。
テニスを生業に選んだ人達も同じだろう。
スペシャリストとして誇りに感じて使ったり、逆に大企業勤めのホワイトカラーとの比較で自虐的意味合いで使ったり。
「今はいいけど歳とって身体が動かなくなったり、怪我した時どうするの!」
何人ものプロコーチがお袋さんに言われて来たはずだ。
でも皆それを振り切り、なだめ、諦めさせ?走り始め、転がり続けている。

「人生って奴は悲しく、そして破滅的だ。出来ることはやらなければならない。やらなければならないことをするんだよ。だからうまくいくんだ」BUCKETS OF RAIN/BOB DYLAN

先週の日曜から今週末迄、祝宴が三つ入ってる。
まず最初は、以前担当していたスクールのアルバイトコーチだった女の子からのお招き。
当日の朝、改めてお礼と確認のメールが入った。
誠実にレッスンして、レッスン以外の業務も真面目に取り組んでいたあの頃のままだ。
メールの最後はこう結ばれていた。
〈では、お嫁に行って参ります〉
ホロリとさせんなよ……。
パーティーじゃ、スーツやドレスが似合う様になった元スタッフ達と合流。
あの垢抜けなかった奴等が随分大人びて見える。
隣にいる彼等の“元上司”が、相変わらず酩酊してるのとは大違いだ。
全く成長してない。
むしろ退化、いや子供帰りしてる。
あ-あ-、鼻水流してもらい泣きしてるよ。

そして今度の土日は連チャン。
どんな職種でも、組織の中でポジションが上がれば、祝宴に招かれる回数は増えるんだろうけど、常に若いスタッフとチームを組んでる俺等は、飛び抜けて多い気がする。
そして確かにその分フレッシュでエネルギッシュだ。

でも、一週間でご祝儀三つ。
これは流石にキツい。

「二十前に美しくなく、三十前に強くなく、四十前に機才もなく、五十前に金持でない人には、すべてのものが失われているのだ」

う-む、40前迄は無理やり順調としといて、50前迄は……まあ、それが50が60だろうが70だろうが変わらないか。

最後に、良く言われる「いいよねえ、好きなことしてお金もらって」という言葉に、若干胸を張ってこんな諺で回答しておこう。

「仕事をしながら歌うのはいい、それは労働に刺激を与える。だが歌うことを仕事とするな、靴の底が鉛のように重くなる」

その重さが俺達のプライドだ。

2008.10.14
hanno-city


カテゴリー:KAI
2008/10/16 15:52

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筆者紹介:坂東海


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