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another side of tennis

[Another Side of Tennis] 坂東海 カテゴリー:Tennis

新宿ゴールデン街バーの片隅のテニスと音楽の与太話です。
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01

Scene 194 [隣のテーブル]

横須賀迄帰る友人が帰って独りのカウンター。
小野リサのボサノバが心地良い。
最近心を痛めてる事をマスターに話してみるが、自分に有利に話をしている気になって話題を変える。
そこに常連が入って来た。
いつも通りデカイ声でマスターに話かけだす。
あまりに声がデカイのと、誰と目を合わす訳でもなく、ちょっと顎を上げてマスターの頭の上のボトル棚を見ながらって感じの話し方で、横から茶々を入れる気にもならない。
でも他の客にテンションは出してるんで、マスターがトイレに行って二人だけになると居心地悪そうにしてる。
マスターが戻って来るや否や又話出す。
(もういいや……)と席を立った。

この間読んだゴルフの本にこんな言葉があった。
「隣のテーブルに会話をこぼすな」
レストランでの食事、ラウンジでの一杯がセットになってるゴルフらしい言葉だけど、正くその通りだ。
まあ色艶がない声の奴は、大体が夜を泳ぐセンスがないから仕方ない。
「お前は昼の世界じゃ無力なくせに」と言われればそれまでだが。

でもね、隣のテーブルならまだいいんだよね。
これが同じテーブルだと……。
テニスって名のテーブルで目がドルマークになってる奴と話すのは気分が悪い。
小手先の話じゃなくてもっともっと大きな話をしないとだ。
とは言え目がドルマークになってても、テーブルにつくだけの活力がある奴は心の奥底にテニスへのシンパシーが垣間見える。
問題はテーブルについても話さない、いやテーブルにつけない奴だ。
「育児に大切なのは関心と時間」と言われる。
「育児」を「育成」に置き換えてもそれは全く同じだ。
あのガラガラの全日本の客席。
首都圏の指導者、選手の何%が観戦に行ったんだろう。
「関心と時間」の両方は必要じゃあない。
「関心」があれば「時間」は作れる。
「無関心」だから「機会」を作らないんだ。
そういう奴に限って俺等の見知らぬテーブルで陰口を叩くから始末が悪い。

バーに寄る前の呑み会で、隣にいたテニスクラブオーナーの携帯が鳴った。
クラブに良く練習に来る選手からの全日本優勝報告を兼ねてのお礼の電話だった。
「良かったですね」と答えるのを見ていて幸せな気分になった。
もうちょっとこのテニスってテーブルで呑んでみるか。

2007.11.21
Nishishinjuku1
カテゴリー:Tennis
11/22 11:30
02

Scene 191 [でこぼこテニス]

都立公園の駐車場。
土日はいつも大混雑で最近拡張したけど、平日は拡張部分はおろか以前からある駐車場もガラガラ。
その拡張した駐車場の車縦2台分で娘とテニスしてみた。
これが奇麗に舗装されて、ラインもきっちり引いてあって、おまけにだだっ広いから、ボールが遠くに行っても、そこが又車縦2台分でコートになる。
短いラケットでロープレッシャーボールの娘には十分どころかうってつけ。

“子供のハンスが学ばなかったことを大人のハンスはとても覚えられない”ドイツ諺

“8才までにいろんなスポーツをやった方がいい”というのはプロのスポーツコーチなら誰でも知っていること。
プロテニスコーチの僕も子供達にテニスだけをやらせるのでなく、いくつかのスポーツを体験させて来た。
テニスもブランコ、キャッチボールをする“でこぼこ”の公園でやった。
でもね、ここでちょっと厄介だったのは、中学生の時にテニスを始めて今プロテニスコーチという、テニスする環境に不自由せず思う存分にテニスして来た自分。
子供が集中してないとイライラしたり、“でこぼこ”のグラウンドでのテニスに違和感感じたり、挙句の果ては(休みの日位ゆっくりしたい)とやる気が出なかったり…。

子供達も最近はテニスらしくなって来たこともあって、流石に“でこぼこ”よりは平らな所がいいらしい。
僕は僕で皆がテニスしやすい時間にレッスンしているから、当然子供とのテニスは難しい。
長男が小学生になってからは、いつでも家族で一緒って訳にも行かなくなったのもそれに拍車をかけてる。
「じゃあ近くのスクールに通わせよう」と、自転車圏内のテニススクールをいくつか見て回ったけど、自分自身が部活、スクールで通常練習に加え、朝練、休日練習とやりたいだけテニスしていたから、週1でそれもたった1時間となると預ける気になれない。
まあその前にそのスクールは、酷いレッスン内容で預ける気にならなかったんだが。
正しく親バカとテニスコーチバカ。

そんな僕を又“でこぼこ”の公園に連れて行くのは子供達の笑顔、いや催促。
週休日の火曜日。
長男が「2時半に帰って来て友達と遊びに行くからね!」と登校。
娘と図書館に行ってから近くの都立公園へ。
16面あるテニスコートは何面か空きコートがあった。
「来週から火曜日はここでテニスしようか?!」
言葉が勝手に飛び出した(そうだよな、2時半からでも3時間はテニス出来るじゃん)。
娘は「うん!」と笑顔。
帰宅した長男も「OK!」とにっこり。

そして今日。
長男は「やっぱ今日は友達と遊びに行く!テニスは来週からね!」と登校。
子供には子供の社会があるからそれも仕方ないかと、娘と自転車のカゴにラケットを差して公園に行ったらあっさり超満…。
とっさに「コートは一杯だけど小さい子がテニス出来る場所があるってさ」と辺りを見回したら…そう、いつも気にもしない臨時駐車場が目に入ったって訳。

“でこぼこ”の公園で、やる気がないながらにも“優秀なプロコーチ”としていくつか試してみた結果、“でこぼこ”特有の条件を活かして、単なるボール遊びをテニスらしく、尚且つアグレッシブな感覚を身につけさせる方法はこれ!

[1]親はサーブで球出しするが、スマッシュの要領で思いっ切り地面に叩きつける
これは「テニスはサーブから」という当たり前のことを理解出来て、バウンドが高いことで子供が反応する時間が得られて、バウンドの理解にもつながるんだよね。
そして何と言っても大事なのは、バウンドが高いからイレギュラーしても追い付けるのと、叩きつける時の爆発音で子供が喜ぶってことだな。

[2]子供は全てフォアでボールを待たずにすぐ打つ
トップ選手の試合は「先にバックを打たされない様にフォアで攻めまくる」要素が多いけど、その感覚プラス握りかえと将来のフォアの両手、片手選択わずらしさからの解放。
「待たずにすぐ打つ」は高い打点で云々もあるけど、「~しないといけない」という先入観のない子供達はこれで、自然にボレーを混ぜたりアメーバみたいに柔軟にプレーする。
そして何と言ってもすぐ打とうとしてるから反応が速くなって、イレギュラーもへっちゃら。

たったこの2点だけですぐ上手くなるよ。
名付けて“でこぼこテニス”!
お試しあれ!

2007.10.30
Sakurazutsumi3
カテゴリー:Tennis
11/01 16:46
03

Scene 188 [グッドフラストレーション]

「最初ビールちょうだい。おっ、久し振りです。ジャパンオープン観に行きました?」
「友達と行こうって言ってたんだけど、結局行かなかったんですよ」
「なんだ、俺土曜に行ったんだけど結構いい席二枚余らせちゃったんですよねえ」
「え~っ、言ってくれれば…」
「いやっ、でもね余ったのは当日で、しかも原因は嫁姑の争い」
「出たね、ここのウチは良く戦うからね。はいよ、お疲れい!」
「横から余計なチャチャ入れない。じゃお疲れです」
「それで?」
「うん、上のガキが前の日熱出して学校休んだんだけど、当日の朝は下がったし婆ちゃんに面倒見てもらうと何かと煩いから、有明まで車で行きゃあ問題ないだらうと…」
「そしたらそれに文句言って来た?」
「そう、しかも俺とガキ二人はもう車に乗ってる時に妻に『おかしいんじゃないの!』と来て、『シカトして行こうぜ』って言ったんだけど、妻は『当てつけで二人で残る!これで行ったら帰って来た時の態度最悪なの目に見えてるし!たった一言でどれだけ皆が傷つくかわからせる!』って感じで」
「う~ん、同居はやっぱ難しいねえ」
「『大丈夫大丈夫行こう』って言ったら、『いいの!12年間変わらないんだから!しょせん息子には甘くて、息子に言えない分嫁に当たるのよ!』と矛先が徐々にこっちに…」
「当然それを挽回するギャグも飛ばせなかったと…」
「そっ。娘は『早く行かないと試合終っちゃう…』って泣き出すし、でも当の本人の息子は全然気にしてないし。結局娘と二人で電車で行った」
「有明とかお台場って電車だとかったるいですよねえ」
「うん、だから着いたらいろんな意味の解放感でビール一気に三杯呑んだ」
「それ正解」
「で、肝心の試合は?」
「わざわざ聞く程の試合な訳?」
「うん、今年はフェデラーっていう世界No.1選手が来るはずだったのに、直前に欠場になっちゃったんですよ」
「あれね、フェデラーは今奥さんが全てマネージメントしてて、彼女がストップかけたみたいよ。確かに本人は疲れてたんだけど、やっぱプロだから出ようとしてたらしいね。俺酒チェンジ」
「で、試合は?!」
「マニアックな意味で面白かったかなあ。俺の席からはヴィーナスが1stセットからコートチェンジの度に、右足の付け根を親指で押さえてベンチに戻って来るのが見えてて、(いつ影響が出るのかなあ)とかね」
「娘さんは退屈だったんじゃないの?芝生広場のイベントとかで遊ばせたの?」
「娘は最近『テニスやりたい!』って言い出してて、一昨日もラケット持って行こうとする位で、着いたらイベントで遊ばせようとしてたんだけど、ヴィーナスの試合が始まるところだったから、イベントやってるのを横目にコロシアム入ってそのままになっちゃったのね。そしたら帰りに『テニスやりたかった』って言い出してさ。まあ夕方だったから本人もそれ以上言わないで帰ったんだけど、知り合い二人がそのイベント仕切ってたって昨日知ってさあ。全く皆くだらない連絡はして来るくせに肝心な時は連絡して来やしねえ。あっ二人のうち一人は皆良く知ってる奴ね。そうそうあいつ。で、あともう一人はこにには一回しか来たことないけど、俺が明け方会社に仮眠しに帰った後もマスターと他の店で8時位迄呑み続けて、マスターが心配だからって駅まで送った奴」
「珍しく今日はテニスの話を延々とするねえ。何かあるんじゃないの?」
「いやっ別に…」
「そうかなあ、大方コラムだかエッセイだかのネタがなくて、ここで話したことをそのまま使おうとしてるんじゃないの?」
「………。そう言えば今日体育の日だよねえ?」
「ハッピーマンデーにわざわざ変えるから雨降るんだよ。10日は降らないってデータがあるんだよね…ってだまされないよ!」
「チェッ」

2007.10.8
Hanazono3
カテゴリー:Tennis
10/11 20:44
04

Scene 186 [Night Tripper]

家人が遅くなるとのことで娘の迎え。
調子に乗って連日タクシーで帰ってたことと、子供達の為に何とか作った自分の料理の出来の悪さに呑む気にもなれず、家人の帰宅も待たずに子供達と寝た。
翌日は長男を野球に送り出した後、「焼き鳥食べる?」と娘を誘って吉祥寺でデート。
井の頭公園でブルーム・ダスター・カンのブルースを聴きながらビールと考えていたら、娘のリクエストでまずはボート。
ボートに乗って、野外音楽堂の方に漕いで行ったらご機嫌なブルースが聴こえて来て、力強いステップで唄うブルーム・ダスター・カンの姿が見えた。
久々に池の真ん中から見る井の頭公園は、何か懐かしくて(今日は時間は気にしないで「帰る」って言うまで遊ばせてやろう)なんて気になる。

ボートを降りてそのまま真っ直ぐ動物園に入る。
昔はビーバーがいて、小学校の頃は毎週の様に観に来てたんだよなあ。
象の“花子”を観て、猿山の奥のチープな乗り物、出口側の遊び場と言われるがままに付き合って、「お父さんブルースマンの所行きたいんでしょ?」の声で又池の畔へ。
気がつけば夜の帳が下り始めてて若干暗くなっている。
(公園条例とかでこの時間はもう音出せなかったりして…)
案の定、ブルーム・ダスター・カンの姿はない。
娘はちょっと離れた大道芸が好きなもんだから、そっちに走って行く。

(まあいいや、ちょっと観たら[いせや]寄って帰ろう)
離れた所から、集中して観てる姿を見てたら又(「帰る」って言うまで観せてやろう)って気になって、暫くボーッとしてたら[いせや]の店の前に行列が出来始めてる。
(まあカウンターに二人なら何とかなるだろ)と再びボーッとする。
結局帰る時には、井の頭公園への階段の半ば迄の行列。
勿論並ぶ気にはならず、どこかで呑む気にもならず帰宅、そして21時に寝床へ。

二夜連続で素面で寝たのが悪いのか23時に目が覚めて、とても又寝れない。
(今から終電で新宿に行くか…あっ、皆で揃えたユニフォームが受け取れてないんだ。明日のイベントで着ないと!)
不在票を鞄から出して電話。
渋谷支店なんだけど倉庫は品川区勝島。
「今から取りに行くから用意しておいて」と、車に乗り込んで山手通りを下る。
先日横浜でスクールをオープンさせた奴とこの道を走った時に、奴が「ここ絶対美味いと思うんだよね」と言ったワンタン屋はそう美味そうには見えなかった。
(やっぱ俺のレストランのチョイスにはかなわないってことだな)

空いてる道がR15を越えて倉庫街に入ると、空いてるって言うよりは“刑事ドラマで事件が起きる場所”って感じになる(当たり前だ、本当にそう言う場所でロケしてんだから)。
所狭しとトラックが停まってる倉庫で、でかい段ボール3箱を受け取った時は25時半。
皆が喜ぶ姿を思い浮かべて、ちょっといい事した気分でアクセルを踏み込む。

9/24、エストーレのセンターコートでは11スクールの代表選手が、テニスの日「全国一斉ボレーボレー大会」に正しく128名一斉にトライした。
代表選手らしく狭いスペースをラケットを短く持って柔らかいタッチで楽しんでいた。
あの時に「全国一斉ボレーボレー大会」のやり方を説明したスクールのコーチが着ていたadidasのいかした黄色のジャケットとチャコールのパンツ。
あれ、俺が取って来たんだぜ!…って全然いばれないし、オチもないじゃん。
ふん!俺が言いたいのは、「ブルースと寝酒は大事」ってこと!

2007.9.23
Kanda
カテゴリー:Tennis
09/27 12:01
05

Scene 185 [audience]

テニスはもっともっと語られていいスポーツだ。
テニスは当たり前だけどノンフィクションで、ドキュメンタリー的要素に満ち溢れている。

フェデラーが2006年の全豪で見せた涙。
同じく2006年全豪の女子決勝のエナンのDEF。
ジャパンオープンの鈴木貴男vsフェデラーの6-4,5-7, (3)6-7 。

ジャーナリスティックな視点でその試合の前後も深く追求したルポが読んでみたい。

マーケットのでかさの違いだが、音楽、野球にはその手の本が多い。
実際家の本棚には沢山並んでる。
今も読み返す本も多い。
勿論テニスの本もあるけど10冊あるかどうか。

俺はガキの頃、テニスも音楽もグッド・オーデイエンスだった。
チケットを眺めながら、(早く観たいなあ)とワクワクして当日を待ったものだ。
そりゃあいつまでも客でいるタイプじゃないから、観るよりは演る方が好きだったが。

そこで話は身近なところに戻る。
【テニスの日】が10周年ということで、俺の周りは喧しい。
日本最南端の波照間島でボレーボレーして来る奴等までいる。
「テニス」に対する共通のシンパシーで、10万人がボレーボレー。
いいね、カーニバルみたいで。

これに元テニスフリーク=元テニス部員?が、学生の時以来にラケットを持つ様な企画があったらいいねえ。
「一年に一回、【テニスの日】だけはテニスをしよう!」
いやっ、ラケットは持たなくてもいいんだ。
Live観戦、TV観戦、そして読書。
いろんなタイミングでテニスに触れられるといいね。

そういう意味で言うと今のテニス誌は、各誌共に“読み物”としての魅力に乏しくないか?
技術解説もいいけど、ウィンブルドンの記事位は巻頭に持って来たらどうかね?と憤っていたら、某テニス誌の奴がアポなしで訪ねて来た。
「ダメじゃん、あの誌面の作り!“テニスプレーヤー”の為だけでなく“テニスファン”の為の記事も頼むよ!」「確かにアメリカのテニス誌は技術解説はないんですけど、英語がわからない僕がペラペラ捲ってるだけでも楽しいんですよねえ」

するとやっぱり、鈴木貴男vsフェデラーの話になった。
あの時2ndで、(貴男が勝つかも!?)というトキメキよりも(貴男が勝つかも…フェデラーがここで負けちゃう?)という戸惑いの方が、明らかにコロシアム内に多かった(念の為言っておくと、俺は準決勝のロイヤルボックスも持ってたけど、横須賀で独りでテニススクールを切り盛りしてるテニスコーチと、大声で鈴木選手を応援してたよ)。
「これであなたもバックハンドの達人!」もいいけど、ああいう場面こそ、きっちり記事にするべきだ。

奴は「すぐには難しいけど、記事の配置を変えるのは確かにいいんで考えてみます」と帰って行った。
まあ期待せずに待つとしよう。
その代りと言っちゃなんだが、奴から聞いたいい情報を。

「11月の全日本は、男子は国内のそうそうたる面子がエントリーするみたいですよ」

ほらっ、そこのあんた!学生の頃部活でヒーヒー言ってたあんた!代返を頼んで試合に出てたあんた!俺等がやって来たテニスの今を一回呑みに行くのを我慢して、ちょいと覗きに行かないかい?

2007.9.20
Iidabashi3
カテゴリー:Tennis
09/20 14:28
06

Scene 180 [Promises and Lies]

全小、インターハイが終って、今日で全日本ジュニアも閉幕。
春先に新宿で餃子を肴に“金魚蜂ビール”を一緒に呑んだコーチ達は、そのまま大阪から名古屋に入って全中?
この暑さの中選手達はどんなファイトをしてるのかな?

この夏の僕は新規プロジェクトにかかりきりで、ジュニアの試合を一回も観に行けてない。
そんな夏はいつ以来だ?!
プライベートでも、大好きな宮古島どころか、山中湖にも河口湖にも行かない夏。
いやいや、とにかくそんなことよりもジュニアの試合を観てない。
西に行ってるだろう友人のコーチ達は忙しいだろうからと、今東京にいそうなコーチに様子を聞こうと顔を浮かべたけど、観戦に行きそうなタイプは誰もいない。
仕方ない…朝まで喧嘩になるのを承知であいつを新宿に呼び出すか…それとも喧嘩にはならないけど、人の金で神戸牛の様にビールを呑むあいつにするか。

斉藤佑樹選手、石川遼選手の例じゃないけど、誰かがフッとのし上がった後、マスコミで増幅された後に騒ぎ出すのは好きじゃない。
テニス界だと今は、8/12以降やたらジョコビッチの名前を口にする人達がいる。
一テニスファンならともかくプロテニスコーチは、自分の選手だけでなく、プロ選手やテニスを取り巻く状況も自分なりのストーリーを持って見つめているべきだ。
去年のフェデラー来日の際の、テニスコーチ達の紋切型な手放し称賛は辟易した。
勿論ある選手に肩入れして応援するのは素敵なこと。
ずっとジョコビッチを応援して来た人達は今回嬉しかっただろうな。
僕は全米オープンが近づくとここ数年、どうしてもブレークに肩入れしてしまう。

あっ、そうか今から夏休みってことにしてN.Y.行こうかな…って言うまでもなく無理だ。
とりあえず来週は休みをとってあったから、滅多に乗らない関越をUB40の古いアルバムでも聴きながら、夏気分出して山に向かってみるとするか。

帰って来て現場に戻ったら、又精一杯いいレッスンをしよう。
来月の全校でのキャンプには、以前担当していた方がわざわざ来てくださると聞いた。
嬉しい。本当に嬉しい。そしてありがたい。
期待は必ず数倍にして返すのが僕の主義。
異動しての一年間が伊達じゃないところをお見せしないとだ。

あっ、その前にせめて毎トーのジュニアの部位は観に行かないと。
口先だけの男になるのだけは、まっぴらごめんだからね。

2007.8.16
Nishikata
カテゴリー:Tennis
08/16 18:05
07

Scene 178 [夏色]

「俺等の名前が今月のテニマガに載ってるぜ!」
「何それ?」
「インターハイ記録集」
「興味ないなあ」

帰ってから一応家人に、「俺等の名前が今月のテニマガのインハイ特集ってのに載ってるんだって」と話してみた。
「へえ~。買った方がいいよ」。
「だって多分名前載ってるだけだぜ。俺トロフィーとか賞状とかも執着しないから、引越しの時に捨てたし。まああれは捨てたつもりが、お袋が全部取って置いてたけど」
「いいから買って子供達に見せてあげなよ。お父さんが強いとか偉いっていうのは、子供は嬉しいもんなんだから。毎晩呑み歩いてるせめてもの罪滅ぼしじゃないの」

それから数日すっかり忘れてての本屋。
一冊だけ残ってるテニマガを発見。
表紙には確かに「別冊付録[1976-2006]インターハイ記録集。
更に「あなたの名前が載っています!」』というキャッチコピー。
(“あなたの名前が載っています!”って何かインハイのイメージと違うなあ…)と感じつつも、一応手にとってレジへ。
帰りの電車でパラパラ捲ると、初日の1、2回戦は楽勝だったと記憶してたのが2回戦はフルセット。
その晩皆で遊びに出た事はしっかり覚えてるのに呆れたもんだ。

いずれにせよ、“暑い”だけじゃなく“熱い夏”、“あの夏”っていうのがあるのは悪くない。
巷じゃ甲子園の代表云々で盛り上がっているけど、テニスのインハイはもう団体戦は終了で個人戦がスタート。
今の俺にはちょっと縁遠い世界だけど、未だにシンパシーを感じるよ。

5歳の娘が最近気に入ってる歌はこれ。
“この長い長い下り坂を君を自転車の後ろに乗せて ブレーキいっぱい握りしめて ゆっくりゆっくり下ってく”
家の中じゃiTunes、車の中じゃiPodで繰り返し聴かされてる。
いい曲じゃん。

今年の“夏色”をあんたは見つけられそうかい?

2007.8.2
Wainosuke
カテゴリー:Tennis
08/03 10:26
08

Scene 175 [真実一路]

“女子テニスは、ヒンギスの独り舞台になるより、たくさんの新しいスターが出現したほうがおもしろいという意見もあるだろう。でも、やはり女王は必要なのだ。そしてS.グラフ(ドイツ)に代わる女王としての風格を持っているのは、ヒンギスしかいないと思う。”[Tennis Classic break] 1999年3月号

ウィンブルドンが終って、こんな記事を思い出した。

俺はまだ白いテニスウェアが当たり前の時にテニスを始めた口なんだけど、ウッドラケット全盛でありながら既にYAMAHAのグラファイトは広まりつつあったし、古いテニス界の仕来たりが取っ払われて行くのを見て来た。
そんなこともあって、テニスに関してはラジカルな考え方をする方だ。
観戦する際も予定調和な結果よりは、番狂わせや新しい力の台頭を期待してしまう(勿論日本人選手を応援する場合は異常に肩入れするが)。
セイコーワールドスーパーテニスでは、(ボルグが負けるところ生で観れちゃう!?)ってドキドキしたな(結果はマッチポイントを逃れてボルグがアマヤに勝った)。

そんな俺が(そうだよなあ…)と納得させられたのが、冒頭の記事。
この記事のタイトルは「あなたが負けてどうするの!~マルチナ・ヒンギスの苦悩」。
心からテニスを愛し、日本テニス界だけでなくテニスそのももの行く末を真剣に案じている宮城黎子氏が、ヒンギスに向けた言葉。
この年は、故障続きのグラフに引退の影がちらつき、ヒンギスも全豪を獲ったものの、ダベンポート、ウィリアムス姉妹のパワーが目立ち出した年…テニスフリークには、グラフが全仏決勝でヒンギスに逆転勝ち、全英決勝でダベンポートに敗退した後故障が再発し、引退した年と言った方がわかりやすいかな。

今年のウィンブルドンに若干の淋しさを感じている人は、女子シングルス決勝の組合せがその原因ではないだろうか。
ヴィーナスの優勝は、2005年同様にドラマチックだったけど。
やはりウィンブルドンの決勝は、男子のフェデラーvsナダルの様に、誰が観てもわかる
その時の両雄が勝ち上がって来て、がっぷり四つの戦いを繰り広げるのが似合う。
その点今の女子は、誰もが認める“女王”、 そして“両雄”の不在で、日本のマスコミなんかはシャラポア頼みの記事に終始してる。
いや、これはシャラポアがいて良かったと言うべきか。

個人的には、この隙に森上選手を始め日本女子選手に駆け上がって欲しいし、イバノビッチ達若手がタイトルを獲るのも見たい。
男子もブレークや、ロクスがもうひと暴れするのも見てみたい…って、こりゃあテニス界の未来を案じてるんじゃなくて、個人的な好みじゃないか…。

う~む…「あなたが負けてどうするの!」、なんて力強い愛の言葉を吐くには、まだまだヒヨッコだな、俺は。

2007.7.12
Shinjuku Takano
カテゴリー:Tennis
07/12 23:16
09

Scene 174 [Fool to cry]

今年のウィンブルドンが終った。
と言ってもまだ準々決勝にも入っていないけど。

「どうしたの?何怒ってんの?」
夜中にウィンブルドンを観てたら、家人が寝ぼけ眼でリビングに入って来た。
安易に大勢側につくアナウンサーに怒ってたのが聞こえたらしい。
写真週刊誌的にシャラポアばかり取り上げたり、有名選手側に立った解説は本当に腹立たしい。
その時の試合は森上亜希子vsヴィーナス・ウィリアムズ。
しかもファーストを取られて、セカンド4-1UPからの再試合。
TVの前で皆がどういう想いで観てるかわからないのか。

まあいい。
とにかく試合中は(競ってもダメなんだ。勝ってくれ!)と念じてたし、試合前から勝つと信じてた。
地上波で観てたからとっくに結果は出てたはずだが、情報をシャットアウトして自分なりにリアルタイムで観戦したんだよね。
勝敗の行方は皆知ってる通り…。
彼女の悔しさを考えれば俺のは身勝手な落ち込みだけど、新聞、ニュース、WEBと試合の記事が載ってそうな所は全て避けた。
ありきたりのわかった風なコメントを載せてそうなテニスブログは特に避けた。

で、ウィンブルドンは終った訳だが、昨夜呑み屋でいい事があった。
テニススクールの幹部と昭和の香りがするバーで呑んでた。
自然と会話はウィンブルドンに、そしてやっぱり「森上悔しかったねえ…」。
その後奴が言った「セカンド5-1の30-0だったかなあ。森上がフォアのクロスをネットした時、(ああ…)って思いましたよ。あれが俗に言う“あの一球”ですかねえ」。
思わず握手しちまった。
俺もあのネットを観た時、「えっ?!」と呟き、血の気が引いた。
Badな事だけど、同じ想いで同じ感覚で観てた奴がいた事が嬉しかった。

その後は二人でもう“森上礼賛”。
ベースライン一杯に打って行けるハートの強さ。
キッとした眼差しとその目の力の強さ。
「セカンドの“あの一球”があっても、それでもファイナルは取ると思わせられたし、観てて心強かったよね!」

いい気分で帰路についた。
(そう言えば森上選手はダブルスもあるじゃん!)と、あれから初めて彼女のサイトを覗いた。
泣いちゃったよ…。
勿論お涙頂戴なコメントが出てたんじゃあない。

彼女のポジティブなエネルギーとタフネスさ、そしてイノセントな心に乾杯!

2007.7.5
Minoru
カテゴリー:Tennis
07/05 13:58
10

Scene 170 [COOL BIZ]

『来年の全豪は新素材コート アクリル樹脂』

テニスの全豪オープンの主催者は30日、来年の大会からコート表面にアクリル樹脂の新素材を採用することを明らかにした。
ハードコートとしての特徴はあまり変わらないが、1988年から使用されている今の素材に比べて熱を持ちにくく、オーストラリアの気候により適しているという。(メルボルンAP=共同)

[共同通信社 2007年5月30日 20:59]

そりゃあ、そうだよなあ。
何たって“ヒートポリシー”何ていうルールがあるところから、もうおかしい。
“ヒートポリシー”の内容をちゃんと文面で読むとゾッとする。

【Extreme Heat Polycy】
コートの外の気温が35度以上、湿球黒球温度が28度を上回った際に、主審が試合開始時間を遅らせることができる。ただし、試合が既に行なわれている場合は続行する。その場合、女子なら第2セットと第3セットに10分間のヒートブレークが適用される。

気温が35度ってことは、ハードコート上の温度は50度は超える。
“Extreme”、ラケットの名前じゃあるまいし、極限の暑さでテニスなんて冗談じゃない。

とは言え、全豪は苦労してるんだよね。
ダウンアンダーと呼ばれる位、北半球から遠い地理的不利。
俺がテニスを始めた時は、グランドスラムのスタートだって言うのにメジャーな選手が出場せず、パッとしない大会だった。
翌年は、1月開催から12月開催に変って年2回開催されたけど、今度はクリスマスと重なり、バカンスが短くなる選手にこれまた不評だったらしい(でもこの1977年の1月の男子単優勝はタナー、そして12月はゲルレイテス!ついでに1978年と1979年はビラス!そう言えばタナーは2000年だかに、不渡り出して窃盗で捕まっちまったんだよなあ…)。
そして1985年で12月開催を終え、1987年から又1月開催に戻り(1986年は未開催)、でかいスタジアムを作ったりして今に至っている。
今回のコートの“クールビズ”も、大きく日程を動かせないなりの苦肉の策なんだろう。
運営側じゃなくて、地球温暖化を放っぽらかしてる奴等が問題だよな。

ここ日本じゃ、6月1日“クールビズ”スタート。
それなりに馴染んで来たのか、それとも団塊の世代の退職での入れ替わりか、お洒落なビジネスマンが増えて来た様な気がする。
雑誌じゃタイミングを合わして“クールビズ”の記事。
「イタリアンカラーは胸元を開けるのが常識。ネクタイはNG」
これを読んでこれ見よがしにウンチク垂れてる奴が沢山いるんだろうな。
いいんだよ、何でもマスコミの言いなりにならなくて。
日本人は“ナポリタン”見りゃわかる様に“和洋折衷”なんだからさ。
何て、からかいつつ、あまり興味がないんだが…。

さて、全豪は“クールビズ”で選手の体感温度は何度下がるんだろうか?
あそこまで行っちゃうと大して変らない気がする…。
この話を呑み屋でしたら、皆「カンガルーとコアラって偉いなあ、そんな暑さの中で毛皮着てさあ」って茶化すな。
でも誰かが次に会った時に、「俺あの話聞いてから、冷房の設定温度上げちゃったよ」って言うはずだ。
そう言えば明け方帰ったら、寝ている家人の枕元には枝折を挟んだ[不都合な真実]があった。

2007.6.7
Kita-sando
カテゴリー:Tennis
06/07 21:27
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